昭和から現在に至るまで、数々の名作やブームを生み出してきた医療ドラマ。その中心は医師というイメージが強いが、医師とともに患者を支え、医療現場を支える存在として欠かせないのが「看護師」である。
ドラマに登場する看護師たちは患者の心身に寄り添いながら、ときに悩み、ときに恋をし、さまざまな困難に向き合っていく。その性格や仕事への向き合い方、恋愛観も作品ごとに大きく異なり、看護師として奮闘する姿に心を掴まれた視聴者も多いだろう。
そんな看護師役を演じる女優たちのナース姿は、ドラマにおける大きな見どころのひとつ。清楚な白衣から現代的なパンツスタイルまで、その魅力的な着こなしはキャラクター性を際立たせており、「こんな看護師さんがいる病院なら通いたい」と観る者に思わせるほどの仕上がりだ。
そこで今回は、まさに“白衣の天使”と呼ぶにふさわしい、劇中で印象的なナース姿を披露した女優たちを振り返る。
(第2回/全5回)
※本記事には作品の内容を含みます
■ダメ彼氏を愛のビンタで叱咤激励!『ヒモメン』川口春奈のスパルタ可愛い白衣姿
清楚で可憐な白衣姿と、ダメ男に容赦ない鉄拳を食らわせる強烈なギャップで視聴者を魅了した看護師もいる。それが2018年放送の痛快コメディドラマ『ヒモメン』(テレビ朝日系)で看護師・春日ゆり子を演じた川口春奈さんだ。
本作は、鴻池剛さんによる人気漫画を実写化した異色のラブコメディだ。窪田正孝さん演じる主人公・碑文谷翔は「働きたくない」という強い情熱(?)を持つ男。その結果、実家を追い出され、彼女であるゆり子の部屋に転がり込むという筋金入りの“ヒモ男”だ。そんな翔と同棲し、彼を深い愛情で養いながらもなんとか更生させようと日々奮闘するのが、川口さん演じるゆり子である。
劇中で川口さんが身につけていたのは、王道ともいえる清潔感あふれる白いワンピースタイプのナース服だった。髪をすっきりと後ろでまとめ、凛とした佇まいで病棟を歩く姿は、まさに病院に咲く一輪の花のようだ。
さらにゆり子は仕事熱心で素直、患者からの信頼も厚い優秀な看護師だ。翔との結婚や生活設計もしっかり見据えており、純白のナース服をまとった彼女からは、誠実さと頼もしさが伝わってくる。
しかし、そんなしっかり者の白衣の天使が一変するのが、同棲中の翔と対峙する瞬間だ。働かないことに全力を注ぎ、時に突拍子もない屁理屈で就職を回避しようとする翔に対し、ゆり子の堪忍袋の緒が切れる。
白いナース服姿のまま、ときには愛ある強烈なビンタを見舞い、容赦ない正論でズバズバと叱咤激励する。その姿はまさに愛の鞭を振るう“スパルタ看護師”と言えるだろう。普段の優しく清楚な表情から一転、瞳を吊り上げてダメ彼氏を叩き直そうとする迫力とキレのあるツッコミは、最高にスカッとする名シーンだ。
理不尽なダメ男に振り回されながらも、芯の強さと温かい愛情をもって立ち向かい続けたゆり子。白いワンピースのナース服に宿る清楚な透明感と、コミカルで愛らしいスパルタぶりを両立させた川口さんの演技は、新たな“白衣の天使像”を鮮烈に印象づけた。
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