■どんなポケモンが交換されるか分からない「ミラクル交換」

 2013年発売の『ポケットモンスター Ⅹ・Y』では、交換に出すポケモンを1匹指定するだけで、世界中の誰かとランダムに交換できる「ミラクル交換」が登場した。この機能は『ポケットモンスター ソード・シールド』以降は「マジカル交換」と名前を変え、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』まで引き継がれている。

 この「ミラクル交換」は、リアルタイムで交換を希望している不特定のトレーナーと自動的にマッチングする仕組みで、相手からどんなポケモンがもらえるのか分からない。交換が成立した瞬間の「何が来るんだろう」という期待感とスリルは、多くのプレイヤーを魅了した。

 とはいえ実際に送られてくるのは、ほとんどの場合ヤヤコマやドードーなど簡単にゲットできるポケモンばかり。当然こちらも似たようなポケモンを送っている場合が多いので、文句を言える立場ではない。何がもらえるか分からない状況で、貴重なポケモンを交換に出す人はそういないのだ。

 だからこそ、思いがけず貴重なポケモンが届いた時の驚きと喜びはひとしおだった。筆者の場合、ありふれたヤヤコマと引き換えに、野生での出現度が低いリオルが送られてきたことがある。その時は嬉しさと同時に、相手に対するわずかな申し訳なさが入り混じった複雑な感情を抱いたことは、今も忘れられない。

 

 こうして「ポケモン交換」の“あるある”ネタを振り返ってみると、最初は通信ケーブルでつながる身近な友だち同士のコミュニティから始まり、やがてインターネットを通じて世界中のトレーナーへと、その輪が大きく広がっていった歴史が見えてくる。

 特に、「GTS」や「ミラクル交換」の“あるある”ネタは、私たち日本人だけでなく、国境を越えて世界中のプレイヤーにも通じることだろう。『ポケットモンスター』というコンテンツがいかにグローバルな文化として根づいているのか、その凄さをあらためて実感させられる。

 

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