■世界各地に伏線が……世界が水没するという真実

 『ONE PIECE』の世界では、古くから「海面が上昇している」ことを示唆する描写が散見される。たとえばウォーターセブン編では、年々水位が上がり続けて島の水没が進んでおり、津波の規模も大きくなっていることが描かれていた。

 また、それに類する話として、過去に存在したとされる海底都市の伝承があったり、天竜人が暮らす聖地マリージョアが「赤い大陸」という雲をも突き抜けるほどの高地に位置していたりと意味深な設定も存在する。

 これらの謎についてエッグヘッド編にて、ベガパンクの口から驚くべき「世界の真実」として語られた。「空白の100年」と呼ばれる900年から800年前に巨大な戦争が勃発し、その際に使用された古代兵器によって世界そのものが海に沈んだというのである。つまり、現在の『ONE PIECE』の世界は水没後の姿であることが示唆されたのだった。

 戦争が起きたタイミングで世界の海面が200mも上昇し、その原因は古代兵器の乱用であるという事実が飛び出した。これは世界政府が過去の歴史をかたくなに隠蔽してきた理由にもつながりそうな重大情報といえるだろう。

 「この世界は海に沈む」という話は、ベガパンクの心肺停止をトリガーとして全世界に向けて拡散された。これまでの冒険の中で小出しにされてきた海面上昇に関する伏線、海底都市や高台にある要所などの設定は、現在の世界の成り立ちに結びつくスケールの大きな新事実とつながっていたのである。

■ルフィとの関係も判明!? 「原初の海賊」ーージョイボーイの正体

 魚人島編において、当時の人魚姫に対する謝罪文の中で初めて出てきた「ジョイボーイ」という名前。その正体は、長らく謎に包まれていた。

 しかし、その後のワノ国編で描かれた光月おでんの過去編で、ゴール・D・ロジャーがジョイボーイについて言及。「ひとつなぎの大秘宝」を残したのは、ジョイボーイであると語っている。

 さらに鬼ヶ島におけるカイドウとルフィの決戦時には、ルフィが海に落ちた際に四皇カイドウは「お前も…“ジョイボーイ”には……なれなかったか……」と発言。

 その後、復活したルフィがギア5の能力を解放すると、島の近くまで来ていた象主(ズニーシャ)が「ジョイボーイが帰って来た」と漏らすなど、意味深な場面で名前が出てきていた。

 エッグヘッド編では、このジョイボーイなる人物にまつわる伏線にも大きな進展があった。

 ベガパンクが世界に発信した放送の中で、空白の100年に関する話もあり、ジョイボーイとはこの海において、初めて海賊と呼ばれた人物であると言及。すべての海賊の祖ともいえる存在だったことが判明する。

 さらに、エッグヘッドに眠っていた鉄の巨人・エメトは、ルフィの名前を聞き届けたのちに、かつての仲間であるジョイボーイに託された覇気を解放。島に結集していた五老星に立ち向かう場面が描かれた。

 こうした描写から、ジョイボーイはかつてエメトとともに戦った人物であり、現在ルフィが持っている「太陽の神ニカ」の能力者であったことも強烈に示唆された。

 エメトに託された覇王色の覇気の威力は、エッグヘッド島どころか島を飛び出るほどの規模であり、五老星たちの変身を解除し、海軍中将をも気絶させ、サターン聖以外のメンバーをマリージョアへ強制送還するほどの絶大の力を見せている。

 これまで魚人島編での謝罪文、ワノ国編で明かされた財宝の逸話など小さな伏線を積み重ねてきたが、エッグヘッド編にてジョイボーイは空想上の存在ではなく、過去に実在した人物であり、その能力をルフィが受け継いでいることが判明したのである。


 このようにエッグヘッド編は、長年読者が気になっていたいくつかの謎の答えが出された章だった。もちろん伏線回収があったからといって、すべての謎が解けたわけではないため、今後の物語の中でさらなる答え合わせがあるはずだ。

 現在進行中のエルバフ編でも、重大な新事実が次々明らかになっており、これらの真実が物語の結末にどのようにつながっていくのか、引き続き注視していきたい。

 

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