■本格始動した新興勢力――革命軍とクロスギルドの台頭

 モンキー・D・ドラゴンを総司令官に据える革命軍は、長らく「世界の裏側」で活動してきた組織だ。しかしレヴェリー(世界会議)開催中のマリージョア、すなわち天竜人の聖地そのものに対する奇襲作戦を敢行したことで、その存在感は一気に増し、世界規模の脅威へと膨れ上がった。

 革命軍の参謀総長サボが率いる幹部たちがマリージョアに潜入し、天竜人の奴隷として囚われていた者を解放。さらにサボは、裏で世界の王として君臨するイムと五老星の密会を目撃したとされ、世界政府から最重要指名手配に等しい扱いを受けている。

 打倒天竜人・世界政府を旗印に、これまでは水面下の工作活動にとどまっていた革命軍が、いよいよ直接行動に踏み切った事実は非常に重大だ。

 現在のエルバフ編でも、マリージョアへの兵糧攻めが効果をあげているとの情報が示されており、革命軍の攻勢は確実に世界政府を消耗させている様子。革命軍、そしてドラゴンの次の一手が、今後の物語においても大きな焦点となりそうだ。

 海賊の世界でも、見過ごせない新興勢力が生まれた。かつて王下七武海制度の恩恵を受けてきた海賊たちが、制度撤廃によって海軍の標的にされたわけだが、その混乱を逆手に取るかたちで誕生した組織「クロスギルド」の誕生である。

 表向きの首領はバギー、実質的な戦力の柱は世界最強の剣士として名高いジュラキュール・ミホークと、かつてアラバスタの転覆を企てたサー・クロコダイルだ。いずれも元七武海のメンバーで結成されている異色の組織だ。

 最大の特徴は「海兵に対して懸賞金を設定する」という前代未聞のシステムにある。海賊を追う側だった海軍が、市民や海賊から賞金首として狙われる構図は、海賊たちの士気を大きく高めた一方、海兵の恐怖心と士気低下を招いている。

 すでに標的となったTボーン中将が市民から背中を刺されて殉職するという被害も出ており、海軍准将のブランニューは「極めて危険な組織」と評した。クロスギルドの存在は、海軍という巨大な抑止力そのものを、内外から揺さぶっている。

 そしてバギーは、かつて捨てたはずのラフテルに行くという夢に火がつき、「取りにいくぞォ“ひとつなぎの大秘宝”」と高らかと宣言。今後どうなるかは分からないが、ミホークとクロコダイルが本腰を入れて動き出した時の破壊力は計り知れず、最終章に向けて重要な役割を担いそうな力を秘めた組織であることは間違いない。

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