■前触れなく現れたラスボス・鬼舞辻無惨の存在

 あらためて鬼舞辻無惨という存在への怒りが高まったところで、炭治郎に浅草へ向かうよう指令が下る。

 都会の華やかさにあてられて疲れ果て、うどんを食べようとしたところで、炭治郎は家に残っていた無惨のかすかな匂いから、彼が近くにいることに気づく。そして、人間のふりをして妻子とともに暮らす無惨の姿に愕然とするのだ。

 「この時無惨に遭遇してたの、今思うとすごい」というファンの声もあったように、原作漫画だと全23巻中の2巻の段階で、なんのフラグもなしにいきなりラスボスとの邂逅が描かれた。

 今にして思うと、無惨にとってもこれはかなりヒヤヒヤする展開だ。いくら炭治郎の鼻が利くとはいえ、新人の鬼殺隊士に気配を気取られるなど、あってはならないことだ。しかも通りすがりの男性を鬼にするところもばっちり見られており、みすみす正体を明かすこととなっている。

 また、この時の禰󠄀豆子はうどん屋に置いてきぼりだったが、炭治郎と一緒にこの場にいたらどうなっていたのだろうか。この時点で無惨が禰󠄀豆子の存在をどのくらい注視していたのかは分からないが、少なくとも竈門一家を手にかけたのは無惨なので、彼女を見たら驚いたことだろう。あるいは、そのまま禰󠄀豆子を連れ去っていたかもしれない。無惨の行動について、疑問と考察の余地の残る回でもあった。

 

 7話は、炭治郎が秘めた悲しさと優しさをあらためて感じたところで、鬼舞辻無惨との邂逅、後に『柱稽古編』にて血鬼術が無惨の足止めに用いられることになる鬼にされた男性の登場(血鬼術を持たない鬼も多い中、ここまで強い血鬼術を持つとは、彼にも鬼としての才能があったのだろうか)、そして豊さんのおいしそうなうどんなど、見どころ盛りだくさんの回だった。中でもいくつかの描写は、今後の重要な布石となっている。

 そして次回は鬼の中でもかなり異色の存在である「珠世」が初登場する。

 

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鬼滅の刃 1
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