1985年より『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載が開始された、車田正美氏による不朽の名作『聖闘士星矢』。
本作の大きな魅力の1つとして、主人公・ペガサス星矢たちの前に立ちはだかる12人の「黄金聖闘士(ゴールドセイント)」の存在がある。圧倒的な強さとカリスマ性、そして個性的なビジュアルを持つ彼らの登場は、当時の子どもたちを熱狂させた。
しかし、黄金聖闘士は12人もいるため、読者の間で「誰が最強なのか?」という議論が巻き起こるのは避けられない。
そこで今回は、筆者の独断に基づき「最強」と考える黄金聖闘士を4名ピックアップしてみた。彼らの強さ、人格、ビジュアルの魅力について深掘りしていこう。
※本記事には作品の内容を含みます。
■誰もが絶望した規格外の能力! 最も神に近い男「乙女座のシャカ」
最強候補として、まずは黄金聖闘士の中でも「もっとも神に近い男」と称される乙女座(バルゴ)のシャカを取り上げたい。
乙女座らしい中世的な美しさと、常に両目を閉じているミステリアスなビジュアルで、初登場時からただならぬオーラを放っていたシャカ。特に、青銅聖闘士最強といわれるフェニックス一輝とのバトルで見せたシャカの圧倒的な強さは、多くの読者を震え上がらせた。
シャカの両目が開くとき、相手の五感、さらには第六感までも1つずつ奪い去っていく最大の奥義「天舞宝輪」が発動する。その他にも、相手を6つの世界に落とす「六道輪廻」や「天魔降伏」など、その能力は単なる力技とは一線を画す、もはや規格外の能力である。
物語序盤のシャカは、弱者への慈悲を持たない冷酷な存在にも見えた。しかし本当は教皇の本質を見極めようとするなど、超越した視点を持つ思慮深さを持っていた。そのカリスマ性と圧倒的な強さを見るかぎり、個人的には黄金聖闘士ナンバーワンに挙げたい人物だ。
ちなみに筆者は乙女座であり、シャカは特別に思い入れがあるキャラクターでもある。作中でのシャカの活躍を見て、筆者のように「乙女座でよかった!」と思った乙女座読者は少なくないだろう。
■実は十二宮で一番の常識人!? 体も器もでかい「牡牛座のアルデバラン」
黄金聖闘士には乙女座のシャカのような美形が多い中、真逆ともいえるビジュアルで異彩を放っていたのが、牡牛座(タウラス)のアルデバランだ。
身長210cmという巨体と、牛の角があしらわれた黄金聖衣をまとうワイルドな容姿は、まさに星矢たちの前に立ちはだかる巨大な猛牛そのものであった。
その豪快な見た目通り、アルデバランの攻撃はパワー中心だ。腕を組んだ姿勢からも放てる必殺技「グレートホーン」は、黄金聖闘士の中でも最強クラスの純粋な破壊力を誇る。
しかし、アルデバランの真の魅力は、何と言ってもその「漢気」と「器の大きさ」にある。
金牛宮での戦いでは、星矢に黄金の角を折られると、潔く自分の負けを認めて道を譲った。しかも、その戦いで彼は本気を出しておらず、星矢たちの資質や人格を認めたうえで、あえて身を引いたのだ。
その実直な人柄は、曲者ぞろいの黄金聖闘士の中で、もっとも「常識人」と呼ぶにふさわしいのかもしれない。


