■親友とまさかとの決戦になってしまった『仮面ライダーBLACK』シャドームーン
『仮面ライダーBLACK』を語る上で欠かせない存在が、暗黒結社「ゴルゴム」の次期創世王候補のシャドームーンだろう。シャドームーンの正体は、主人公・南光太郎(仮面ライダーBLACK)の親友、秋月信彦だ。彼は光太郎と共にゴルゴムに拉致され、改造人間にされてしまう。
シルバーとブラックを基調としたメタリックなボディの洗練されたデザインは、歴代の悪役の中でもひと際印象的で、主人公・BLACKに劣らぬ存在感を放っていた。
戦闘能力はBLACKとほぼ互角で、一時は彼を完全に打ち破るほどの実力を見せつけた。ただ、シャドームーンは改造手術の影響で信彦としての記憶を失っており、親友を助けたいと願う光太郎は、シャドームーンと対峙しても本気を出せず葛藤を抱えていた。
しかし、シャドームーンもまた、光太郎のことを完全に忘れてはいなかった。
第47話「ライダー死す!」では、BLACKを倒し、「サタンサーベル」を突き刺す冷酷さを見せる。だが、光太郎の体内にある「キングストーン」を取り出そうとした際、変身が解けた光太郎を見て動揺するシャドームーン。この一瞬のためらいが光太郎に再起の機会を与え、味方となっていたクジラ怪人の助力もあり、BLACKとして奇跡の復活を遂げるのだ。
最終決戦、BLACKとの死闘の末に敗れたシャドームーンは、ラスボスである創世王のもとへ向かう光太郎に自らの武器・サタンサーベルを託し、最期に「光太郎……」と、親友の名を呟いて息を引き取った。
あれほど光太郎は秋月を救おうとしていたのに、その願いは叶うことはなかった。せめて元の姿で光太郎と最後に言葉を交わしてほしかったと、やりきれない気持ちになった視聴者は多かっただろう。
今回紹介した昭和『仮面ライダー』シリーズのサブキャラクターたちは、いずれも悲しい結末を迎えた。その壮絶なストーリーには、涙を誘われたものだった。
ただ、こうした彼らの最期があったからこそ、視聴者はより強く物語に感情移入したのだろう。そして、それこそが『仮面ライダー』シリーズが不朽の名作として語り継がれる理由なのかもしれない。
■悲しすぎたヒロインの最期…『仮面ライダーストロンガー』をPrime Videoでチェック



