■あのコンパイルが開発したハイクオリティな縦シューティング
前回取り上げた『ゼビウス ファードラウト伝説』(ナムコ/1990年)のデベロッパーがコンパイルでしたが、この『ガンヘッド』の開発にもコンパイルが関わっています。コンパイルと言えば、すでに『アレスタ』シリーズで、ハイクオリティなシューティングゲーム制作に定評がありました。私自身、当時はもうキャラバンに興味を持つような年頃を過ぎていたのですが、それでも購入したほどです。
『ガンヘッド』は一応、当時公開された同名の特撮映画が原作です。ただ、そこまで有名な作品ではありませんし、正直、タイトルを聞いただけではどんなゲームなのか全然わかりませんよね。
家庭用だけどアーケードみたいな雰囲気があって、『イメージファイト』(アイレム/1988年)や『グラディウス』(コナミ/1985年)なんかを彷彿させるドット絵の描き方が好きでした。『スーパースターソルジャー』やそれ以降のキャラバン認定シューティングも、この『ガンヘッド』のコンセプトや雰囲気を受け継いでいる印象です。
さて、ゲームマニアの間で有名なのは、アイテムを取ったときの効果音。『グラディウス』のように音声合成でしゃべるのですが、それがどうしても「女性の胸」のことを言ってるようにしか聞こえないんですよ(※気になる方は調べてみてください・笑)。え、あれ「マルチボディ」って言ってるんですか……!? でも当時は絶対にみんなそう思っていたはずですよ(笑)。
余談ですが、いま趣味でデアゴスティーニの『東宝特撮映画DVDコレクション』という分冊百科を集めているんです。『ゴジラ』シリーズなどが網羅されているんですが、ここに『ガンヘッド』もラインナップされているんですよ! まだ、観たことがないので、そろそろ観たいところですね(笑)。
■「ガンヘッド」の流れを汲んだ「スーパースターソルジャー」
さて、『ガンヘッド』の流れを汲んだキャラバン認定のPCエンジンオリジナルシューティングゲームは、全部で4作品あります。一番最後の『ソルジャーブレイド』(ハドソン/1992年)は高額化していて、当店では3万9600円(税込)で販売中です。
私はすべて持ってはいるんですけど、ちゃんと遊んだと言えるのは『スーパースターソルジャー』まで。ファミコンで大ヒットした『スターソルジャー』(ハドソン/1986年)の続編です。
『スターソルジャー』は当時ファミコンを持っていなかったので、友達の家で遊ばせてもらっていました。それでも耳に残っているのがBGM。同じく友達の家で遊んだ『忍者ハットリくん』も手がけた“キノコ”国本剛章さんの曲だと、あとになって知りましたけど、とにかく印象的でしたね。
『スーパースターソルジャー』では、一部に『スターソルジャー』の曲も使われていましたが、PCエンジンの音源ってファミコンとまったく違うじゃないですか。レトロなファミコンの音が最新のマシンでブラッシュアップされたように感じて、ドハマリしました。
そのほかのオリジナル曲も好きで、音楽を聞きたくて遊んでいたようなところもありましたね。裏技でサウンドテストモードがあって、そのためのボタン操作がやたらと大変だったのを覚えています。
※ソフトの値段や状態などは取材時のものです。
【プロフィール】
大竹剛(おおたけ・つよし)
「レトロゲーム」に造詣が深い“元ドット絵職人”。ゲームメーカー「テクノスジャパン」で、主に『くにおくん』シリーズにドッターとして参加。現在は「ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店」で店長を務める。本人もレトロなゲームのコレクター。


