■もし最終選別で同期組が出会っていたら?
さて炭治郎の年の最終選別では、20人ほどが受験して生き残ったのは5人だった。炭治郎は初日に手鬼に遭遇し、追われた1人の候補生を助けた後に討伐している。それ以降も1週間のうちに何体もの鬼を倒しているが、他の候補たちと出会ったり協力したりする様子は見られなかった。
もし同じく合格した我妻善逸や嘴平伊之助、不死川玄弥や栗花落カナヲに出会っていたら、もう少し生き残りは増えていただろうか。しかし、あの段階の彼らが手を取り合って協力する姿は想像しにくい。
というのも、この同期組は協調性が欠如したメンバーがそろっている。お館様の子どもたちにまで食ってかかるほど好戦的な玄弥、静かに蝶と戯れるカナヲ、戦っている時は意識がない善逸、そもそもさっさとこの場を後にしている伊之助と、炭治郎の話をまともに聞いてくれそうな人が見当たらない。
そう考えると炭治郎が参加した年は、他の候補者が運よく生き残れる可能性は限りなく低かったのかもしれない。
『鬼滅の刃』の物語を振り返っていると、「あの鬼と戦ったのが他の柱だったら」「このとき、誰かが助けに入っていたら」など、つい、いろいろと妄想しがちだ。それでも1ついえるのは、炭治郎はどれほどの不運や時の巡り合わせの悪さが訪れても心が折れることなく、ひたすら真面目に努力を続けたという事実である。そういう誠実な姿勢だからこそ、彼はあれだけ強くなったのだろう。
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