「すべてはここから…」『ポケモン』『カービィ』だけじゃない、ゲームボーイで産声をあげた「伝説の名作シリーズ」の原点の画像
発売から37周年を迎えた『ゲームボーイ』(任天堂)

 今からちょうど37年前の1989年4月21日、任天堂が携帯ゲーム機「ゲームボーイ」を発売。モノクロの画面ながら家の外でも高品質なゲームが遊べるということで、爆発的なヒットを記録しました。

 当時、学校にこっそり持ち込んで、授業中に遊んでいたのもいい思い出です。そのゲームボーイの人気を支えたのは、画期的なゲームタイトルの存在でした。任天堂が発売した『ポケットモンスター 赤・緑』や『星のカービィ』などは、超人気シリーズになりましたが、その第1作目がゲームボーイで発売されていたのです。

 任天堂が誇る超人気シリーズの第1作目が生まれたゲームボーイですが、その他にも伝説的なゲームシリーズの原点が存在します。そこで今回は、任天堂以外のサードパーティがリリースした、超人気シリーズのルーツに迫ってみたいと思います。

※本記事には各作品の内容を含みます。

■チェーンソーの衝撃が忘れられない『魔界塔士Sa・Ga』

 まず最初に紹介するのは、1989年12月15日に発売されたRPG『魔界塔士Sa・Ga』(スクウェア)です。同作は、スクウェアの看板シリーズとなる「サガシリーズ」の原点にあたる作品でした。

 サガシリーズといえば、プレイヤーが任意に物語を選択・展開できる「フリーシナリオ」のイメージが強いですが、ゲームボーイで発売された本作を含む『Sa・Ga2 秘宝伝説』『時空の覇者 Sa・Ga3 完結編』の初期三部作は一本道のストーリーで、後のシリーズとは少々趣が異なります。

 しかし原点である初代から、サガシリーズらしい要素も存在しました。そのひとつが、「レベルの概念がない」ことです。

 本作には人間、エスパー、モンスターという3種族があり、人間はHPなどの各種パラメータを成長用のアイテムを用いて強化。エスパーは戦闘終了後に特殊能力を獲得したり、パラメータが上下したりすることがあります。

 そしてモンスターは、戦闘後に敵が落とす「にく」を食べることで他のモンスターに変身して、能力も変化する仕組みです。ただし、強くなるか弱くなるかのギャンブル性もあって、非常にユニークなシステムでした。

 また、武器などに使用回数制限があるのも本作の特徴です。使用回数を使い果たすとその武器は消滅するのが、なんともシビア。さらに本作を象徴する武器として忘れられないのが「チェーンソー」の存在です。

 「あらゆるものを斬り裂く電動のこぎり」という説明文が示すとおり、チェーンソーは命中さえすれば敵を一撃で倒せるという武器。それが何の手違いか、ラスボスにまで通用してしまい「バラバラになった」のメッセージとともに、一撃で真っ二つに……。ラスボスを一撃で倒せる最強武器として、当時大きな話題になりました。

■『スーパーロボット大戦』の原点にパイロットはいなかった!?

 続いてのゲームボーイ発祥の人気タイトルが、1991年4月20日に発売された『スーパーロボット大戦』(バンプレスト)。古今東西のロボットアニメの機体が集結するシミュレーションRPGで、さまざまなプラットフォームで数え切れないほどのシリーズ作品、関連作品が発売されています。

 その初代『スーパーロボット大戦』の参戦作品は、ガンダムシリーズから初代『機動戦士ガンダム』『機動戦士Zガンダム』『機動戦士ガンダムZZ』『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』『機動戦士ガンダム F91』。それに『マジンガーZ』『グレートマジンガー』『ゲッターロボ』『ゲッターロボG』を加えた9作品のみ。

 それらがガンダムチーム、マジンガーチーム、ゲッターチームに分けられ、ゲーム開始時に3つのチームから自分のチームとヒーローとなるユニットを選択。選ばれなかったチームは敵として登場します。

 そして本作の驚くべきポイントは、パイロットが一切登場しない点です。戦闘時は機体そのものがしゃべっているような演出になっており、ロボットやヒーローを擬人化したコンパチヒーローシリーズの影響が色濃く表れていました。

 その一方で、ユニットの強化や精神コマンド、そして敵ユニットを説得して仲間にする要素など、後のスパロボシリーズに継承されていった大事な部分が、しっかりとゲームボーイの初代で確立されていました。

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