昭和『ウルトラマン』、ウルトラ兄弟をも圧倒した「最強の地球怪獣」たち 圧倒的戦闘力にチビッコも絶望…の画像
『帰ってきたウルトラマン大怪獣図鑑』(双葉社) (C)円谷プロ

 1966年の『ウルトラQ』から始まった昭和『ウルトラマン』シリーズには、宇宙からさまざまな怪獣や宇宙人が地球に飛来。人類を恐怖の渦に巻き込み、最後はウルトラ兄弟たちに倒されていった。

 しかし、ウルトラ兄弟と死闘を繰り広げたのは宇宙怪獣や宇宙人ばかりではない。地上にいきなり姿を現して暴れ回り、人々を混乱のどん底に叩き込んだ地球生まれの怪獣もかなりの数に上る。

 そして、そういった地球を故郷とする怪獣の中には、ウルトラ兄弟を圧倒するほどの強さを誇った怪獣たちもいた。今回は地球生まれの強力な怪獣にスポットを当て、その強さに迫っていこう。

 

※本記事には各作品の内容を含みます。

■特殊能力満載の角でウルトラマンジャックを撤退させた「キングザウルス三世」

 最初に紹介するのは、1971年放送の『帰ってきたウルトラマン』の第4話「必殺!流星キック」に登場した古代怪獣「キングザウルス三世」だ。

 箱根山中にある第一原子力発電所の近くに突如として怪獣が出現。この怪獣こそ、ウランを好物とするキングザウルス三世だった。

 四足歩行で、頭部の鋭い2本の角が特徴のキングザウルス三世。怪獣攻撃隊「MAT」との戦いでは口から吐く放射能光線でマットアロー2号を撃墜。続いてウルトラマンジャックと対峙する。

 ジャックとの戦いでは、2本の角を駆使した攻防を展開。ジャックのチョップを防いだだけでなく、角をつかもうとした時に波状光線を放ち、角に触れさせなかった。さらに、ジャックの「スペシウム光線」をはじめとした光線技も、角から発した強力なバリヤーによって難なく弾き返してしまう。

 ここでジャックがエネルギー切れを起こしかけ、キングザウルス三世は攻勢に転じる。まずは波状光線を相手の顔に浴びせて怯ませると、その隙を突いて鋭い角をジャックの足に突き刺す。最後は強烈な体当たりを食らわせ、力尽きたジャックは姿を消してしまうのだった。

 ジャックとキングザウルス三世の再戦では、にらみ合いの末にキングザウルス三世がまたもやバリヤーを発生。そのときジャックは、バリヤーの及ばない空中から新技の「流星キック」を放ち、キングザウルス三世の自慢の角をへし折る。

 これでバリヤーが消滅したキングザウルス三世は防戦一方になり、最後はスペシウム光線でトドメを刺された。

 バリヤーの及ばない場所を見抜かれて敗れたとはいえ、キングザウルス三世の強さは本物。頭上にバリヤーを張れない弱点さえ克服できていれば、ジャックを倒せていたかもしれない。

■ウルトラマンタロウの首が落ちた!? 圧倒的な攻撃力を誇った「エンマーゴ」

 続いて取り上げるのは1973年放送の『ウルトラマンタロウ』の第14話「タロウの首がすっ飛んだ!」に登場したえんま怪獣「エンマーゴ」だ。

 東京・奥多摩の宅地造成が進む地域で大地震が発生。その翌日、山に埋まっていたエンマーゴが姿を現す。エンマーゴは、この地域一帯の守り神である地蔵によって封じられていたが、宅地造成の際に掘り起こされて別の場所に移動。その影響でエンマーゴの封印が解かれたのだ。

 エンマーゴは「大王」と刻まれた甲冑を身につけ、刀と盾を所持。まるで閻魔大王のような風貌のエンマーゴは、宇宙科学警備隊「ZAT」の戦闘機による攻撃をものともしない。さらにZATが仕掛けた地雷が爆発しても、何事もなかったように暴れ回る。

 ここでウルトラマンタロウとの戦いに突入するが、タロウは木々や建物を一刀両断にするほどの斬れ味を誇る刀を警戒。離れた位置から「ストリウム光線」を繰り出す。しかし、これをエンマーゴは盾で難なく防御。刀を振り回してタロウに迫ると、草木を一瞬で枯れさせる黒色ガスで動きを止めたうえ、刀を一閃してタロウの首を切り飛ばした。

 これでタロウは万事休すかと思われたが、ここで丘の守り神である地蔵が法力を発動。エンマーゴの動きが封じられ、タロウは地蔵の力で奇跡の復活を遂げる。

 その直後「ウルトラ念力」で首を落とされたエンマーゴは、とどめのストリウム光線を浴びて燃え上がるのだった。

 ウルトラマンタロウにつけ入る隙を与えず、防戦一方に追い込んだエンマーゴの強さは強烈そのもの。地蔵の助けがなければ、そのままタロウに勝利していた可能性が高い。

 ちなみにエンマーゴは、劇場映画『ウルトラマン物語』にも登場。こちらのエンマーゴは地球生まれの怪獣ではなく、宇宙の帝王ジュダが地球に送り込んだという設定になっていた。

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