■短時間で睡眠がとれる夢の装置「タンクベッド」

 『銀河英雄伝説』という作品において、もっとも画期的かつ現実的に欲しいと感じた装置が、艦艇などに装備された「タンクベッド」ではないだろうか。

 タンクベッドと呼ばれる小型のカプセルに入って睡眠をとると、短時間で疲労が回復するという代物。作中では1時間のタンクベッド睡眠により、8時間分の睡眠効果が得られるとされていた。

 特に戦場において、交替で休養をとる場合に使用されることが多い。また帝国軍のベルゲングリューンが「酒を抜くため」と口にしてタンクベッドを利用し、実際にアルコールを抜く描写もある。

 ちなみにOVA版のタンクベッドには「冷凍睡眠モード」があり、不穏な動きをしていたバグダッシュをこのモードで強制的に眠らせるという描写もあった。

 まさに夢のような素晴らしい技術に思えるが、作中で実際に利用する兵士たちからの評判はイマイチ。「疲れがとれるだけで夢を見る暇もない」「寝た気がしない」といった不満の声もあがっており、自宅や宿舎にタンクベッドが設置されている様子もなかった。

 こういった描写から、やはり普通にベッドで睡眠をとる方が爽快なのは間違いない様子。タンクベッドでの睡眠は有事における緊急措置的な休息手段であると考えられる。

 もしかすると高級品すぎて、一般家庭にまで普及していないだけかもしれないが……。


 『銀河英雄伝説』は未来的なSF要素と、中世貴族的な古めかしい重厚な雰囲気がうまく融合しているのも魅力といえる。皆さんが『銀英伝』の作中で気になったSF設定には、どのようなものがあるだろうか。

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