■槍からバケツまで!? さまざまな用途に活用された「キングブレスレット」
1973年に放送された『ウルトラマンタロウ』に登場した万能兵器「キングブレスレット」は、ウルトラブレスレット以上にバリエーションに富んだ能力を見せた。
このキングブレスレットは第19話「ウルトラの母 愛の奇跡!」にて、火山怪鳥「バードン」との初戦で敗れたウルトラマンタロウに、ウルトラの母が新たな武器として授けたものである。
バードンとの再戦で、タロウはさっそくキングブレスレットを駆使。帯電させたキングブレスレットを投げつけてバードンを痺れさせ、退散させている。
続く3戦目では、バードンの最大の武器である鋭いクチバシにキングブレスレットをはめて攻撃を封じたうえ、キングブレスレットによる分身能力まで披露。分身したタロウに惑わされたバードンは誤って火山の火口に落ち、そのまま絶命した。
初登場時から強敵の撃破に貢献したキングブレスレットは、高熱のエネルギーを発射する「ドライヤー光線」、光の壁を発生させる「タロウバリヤー」など攻撃と防御に優れているのはもちろん、物質を生み出したり、他の物質へと変化させる魔法のような能力も秘めている。
第28話「怪獣エレキング 満月に吼える!」では、月光怪獣「再生エレキング」の角にかかった縄をブレスレットの力で鎖状の「ウルトラチェーン」に変化させ、タロウはエレキングの角を引っこ抜くという荒技を披露。
第40話「ウルトラ兄弟を超えてゆけ!」では暴君怪獣「タイラント」のムチを槍状の「ウルトラランス」に変え、タイラントにトドメを刺した。
また、ウルトラマンタロウはキングブレスレット自体の形状を変えることもできる。第49話「歌え!怪獣ビッグマッチ」では歌好き怪獣「オルフィ」の腹部に潜んでいた宇宙怪人「カーン星人」を引っ張り出すため、ブレスレットをマジックハンドの形状に変化。第48話「日本の童謡から 怪獣ひなまつり」では酔っぱらい怪獣「ベロン」の酔いを醒ますためになんとバケツに変化し、ベロンに水をぶっかけている。
しかも毒素を消す光線や、生物を蘇生させる光線まで放つことができ、キングブレスレットにできないことはないのでは……と思うほど応用範囲は広かった。シリアスな戦いからコミカルな場面まで、あらゆる状況で活用されたキングブレスレットは、兵器というよりも万能アイテムと呼ぶにふさわしい存在だ。


