■偶然が重なって、黒いガンダムを強奪
テレビアニメ『機動戦士Zガンダム』の冒頭、新兵器の情報を察知したクワトロ・バジーナがコロニーに潜入し、新たな黒いガンダム「ガンダムMk-II」を発見するところからストーリーは動き出す。
その裏で主人公のカミーユ・ビダンは、ティターンズの将校であるジェリド・メサとのいざこざの末に暴力を振るったことで拘束され、取り調べを受けていた。そのときジェリドによる試験飛行中のガンダムMk-IIが事故を起こし、混乱に乗じてカミーユは脱走する。
そして第2話で、エゥーゴのクワトロらが本格的に黒いガンダムの奪取作戦を開始。時を同じくしてカミーユは、取調べ時に暴力を振るった尋問官に復讐するため、基地に侵入して、アイドリング状態だったガンダムMk-IIをあっさり奪ったのである。
そしてバルカンの威嚇射撃で尋問官を脅し、復讐を果たしたカミーユはもう1機のガンダムMk-IIの奪取作戦に協力。計2機のガンダムMk-IIを奪うと、カミーユはそのままエゥーゴのクワトロに同行し、ティターンズとの戦いに身を投じることになる。
ティターンズがガンダムMk-IIを奪われた要因としては、ジェリドがカミーユを侮辱したのがきっかけであり、禁じられていた市街地での低空飛行テストを行って事故を起こしたのもジェリドだった。これがなければ、カミーユがガンダムMk-IIに乗る機会は訪れず、エゥーゴはほぼ無傷で2体も奪えなかったはずだ。
それとガンダムMk-IIが奪われたもう1つの要因として、カミーユを基地内に通してしまった兵士の存在を挙げておきたい。
カミーユの父であるフランクリン・ビダンは連邦の技術士官であり、ガンダムMk-IIの開発主任を務めていた。無断で基地に入ろうとしたカミーユを呼びとめた兵士の1人は、カミーユがフランクリンの息子だと知っており、彼の本当の目的を知らずに素通りさせてしまったのも原因の1つといえるだろう。


