■最強技をMPなしで連発!? 禁断の「ものまね」戦術

 「ものまね」とは、直前に使用した行動をMPの消費なしで、そのまま真似をして発動するというコマンドマテリア。この時点でも十分強力だが、ものまねの真の恐ろしさは、強力な技やマテリアとの組み合わせにある。

 たとえば、前述した「ナイツオブラウンド」を使用した直後に「ものまね」を使えば、本来なら250もMPを消費する最強の召喚を、ノーコストで発動できてしまう。

 さらに、リミット技との相性も抜群だ。自身が使った強力なリミット技を「ものまね」によって再発動することが可能で、リミット消費なしに最強クラスの攻撃が繰り出せる。

 それに加えて、もっと凶悪なのが「ものまね」と「コマンドカウンター」のマテリアを組み合わせる戦術だ。これにより最大8回の“ものまね連鎖”を発生させる、とんでもないコンボも実現可能なのである。

 18回連続攻撃を繰り出すバレットのリミット技「アンガーマックス」を例に挙げると、「コマンドカウンター」と「ものまね」を8個組み合わせることで18回攻撃が最大8回連続で発動、合計144回攻撃という驚異のコンボすら成立してしまう。その最大威力は、インターナショナル版で最大のHPを誇るエメラルドウェポンすら一瞬で撃破するほどだ。

 マテリアの組み合わせ次第で、戦闘の常識が大きく変わるのも『FF7』の特徴だ。それを象徴するのが、バランス破壊級のポテンシャルを秘めた「ものまね」というマテリアの存在だった。

■ボスすら即死させるケット・シーのリミット技「オールオーバー」

 ケット・シーは、巨大なデブモーグリ人形に乗った、関西弁をしゃべる謎の黒猫。その正体は神羅が送り込んだスパイロボットだ。

 そんなケット・シーのレベル2のリミット技は、スロットの絵柄によって効果が変化するという特殊なもの。その中でも、ケットシー図柄をそろえた時に発動する「オールオーバー」という技は、『FF7』屈指のぶっ壊れ性能で知られている。

 この技が発動すると、相手の即死耐性を含むあらゆる耐性を完全に無視する即死攻撃が放たれる。つまり、オールオーバーが決まれば、基本的にはどんな強敵でも一撃で決着がついてしまうのだ。

 しかも、このスロットはタイミングを合わせることで狙って止めることも可能。いわゆる“目押し”ができるようになれば、この技は運任せではない最強のリミット技へと変貌する。RPGの常識をくつがえす、この尖った性能は多くの『FF7』プレイヤーに強烈な印象を残した。


 『ファイナルファンタジーVII』の原点ともいえるプレイステーション版の魅力は、自由度の高い戦術要素にあった。あまりの自由さゆえに、ゲームバランスを揺るがすような強烈な戦術が生まれたといっても過言ではない。

 今回紹介したのは、後の作品で修正されてしまうほどの“とんでもないぶっ壊れ技”が含まれている。やりこみとプレイヤーの発想によって戦闘の常識が変わる……それこそが『FF7』という作品ならではの懐の深さだったのかもしれない。

 

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