なにわ男子・西畑大吾は「すごくプロフェッショナル」、『マトリと狂犬』品川ヒロシ監督がこだわる「昭和感」の画像
品川ヒロシ 写真/望月ふみ 【衣装協力】roarguns/MAYO FORGET ME NOT/phenomenal stylist渡邊浩司

 お笑いコンビ「品川庄司」での活動の傍ら、2008年に『ドロップ』で長編映画監督デビューを果たすと、映画監督として実績を積み上げてきた品川ヒロシさん。

 現在は新たな監督作として、裏社会をリアルに描いたコミックスの実写ドラマ『マトリと狂犬』(MBS/TBSドラマイズム)が放送中だ。そんな品川監督に、「エンタメ作品を撮る」ことへのポリシーを語ってもらった。

【第1回/全2回】

■『よく頑張った』は通用しない。込めたのは“熱量”

――西畑大吾さん、細田善彦さん、向井理さんらが集結した『マトリと狂犬』が放送中です。監督オファー時のことを教えてください。

品川監督 お話をいただいたとき、まず「この内容をテレビで?」ということと、「この予算で?」という2つが頭をよぎって、正直「大丈夫かな」と思いました。『マトリと狂犬』はNetflixでも配信されていますが、僕が大好きな『ストレンジャー・シングス』のような、1話何十億、何百億とかかっていそうな作品と一緒に並べられちゃうわけです。

 でも見ている人にとっては、「低予算なのに頑張ったね」「深夜ドラマのわりにがんばったね」なんて関係ない。じゃあ、勝負できるのはなんだろうと考えると、“熱量”しかないなと。エグさをはじめとした原作の魅力を残しながら、原作に負けない“熱量”を込めることを、台本の段階から意識して撮影にも入りました。

――すでに監督作をたくさんの世に出されてきましたが、「エンタメ作品を撮る」ということへのポリシーを教えてください。

品川監督 僕、アメリカ映画が好きなんですね。それも権威ある賞を受賞するようなものより、ポップコーンを食いながら観るみたいな作品が好き。それと通じるようなある種の“ごった煮”みたいな雰囲気は、たぶん僕の作品、全作に共通してあると思っています。

 撮るのも観るのも、「豚肉も鶏肉も入っていて、そこに海鮮まで入れちゃえ!」みたいな、“ごった煮”感が好きなんです。そういう作品がアカデミー賞を取ったりすることもありますけど、自分が作るものに関しては、格式ばったものより「うま味調味料もバンバン入れてやろう!」というスタンスです。暴力表現はあるけど、笑いもちょっとあって、みたいな。今回も最終話まで見ていくと、ちょっとした友情物語も感じられると思います。

  1. 1
  2. 2
  3. 3