気まずいけど目が離せない…昭和っ子をドキドキさせた「伝説の刺激的ドラマ」と“大胆シーン” 『毎度おさわがせします』に『時間ですよ ふたたび』、『夏・体験物語』も…の画像
中山美穂 写真/ふたまん+編集部

 昭和のテレビドラマ全盛期、家族が揃ってお茶の間に集まり、1台のテレビを囲むのはありふれた光景だった。しかし、そんな和やかな団らんの時間を突如として凍り付かせるような衝撃的なドラマが存在したことを覚えているだろうか。

 親の目を盗んででも見たい、けれど親と一緒に見るのは気まずい……。そんな思春期の少年少女たちの心を鷲掴みにしたのが、セクシーなシーンをコミカルかつ大胆に盛り込んだ作品群だ。夜の9時台といったゴールデンタイムに放送されたこれらのドラマは、コンプライアンスが重視される令和の現代では、到底考えられない内容ばかりである。

 今回は、そんな昭和っ子たちをドキドキさせ、親世代をハラハラさせた、インパクト絶大のドラマ3作品を振り返ってみたい。

※本記事には各作品の内容を含みます

 

■思春期の性を直球で描き社会現象に! 中山美穂さんの出世作『毎度おさわがせします』

 1985年1月、TBS系で放送が開始されるやいなや、文字通り、お茶の間を騒がせたのが『毎度おさわがせします』である。 このドラマのテーマは、ずばり“思春期の性の目覚め”であった。中学生たちが巻き起こす騒動をユーモラスかつ赤裸々に描き、のちにシリーズ化されるほどの社会現象を巻き起こした。

 主演を務めたのは、当時14歳、中学3年生だった中山美穂さんだ。彼女にとってドラマデビュー作にして出世作となった本作だが、その内容は衝撃的だった。

 第1話から、中山さん演じる森のどかが、隣家に住む幼馴染の大沢徹(木村一八さん)に“宿題を教えてくれたお礼”として自ら服を脱ぎ、2人がベッドに潜り込むというシーンが登場する。お茶の間で家族と一緒に見ていた多くの子どもたちが、突然の大胆シーンに冷や汗を流したことだろう。

 中山さんの体当たりの演技は単なるドタバタコメディの枠を超え、思春期のデリケートな性を真正面から明るく描いたとして若者から絶大な支持を得た。

 また、本作の人気は凄まじく、C-C-Bが歌う主題歌『Romanticが止まらない』も大ヒットを記録。回を負うごとに視聴率はうなぎ上りとなり、同年12月には続編となるパート2が放送されるなど、1980年代を代表する伝説的なドラマとなった。

 昭和の少年たちにとって、中山さんが演じたクールさと色気が同居するキャラクターは、まさに初恋のような甘酸っぱい記憶として刻まれたことだろう。

■銭湯ののれんの向こうは男のロマン? 入浴シーンが話題『時間ですよ ふたたび』

 ドラマ『時間ですよ』は1965年から始まったTBSの人気シリーズで、大胆シーン満載の作風で人気を博した。下町の銭湯を舞台にしたホームコメディであり、時を経て復活した1987年放送の『時間ですよ ふたたび』でも、その伝統は健在。銭湯ならではのドキドキするシーンがふんだんに盛り込まれていた。

 本作は、東京の下町・湯島にある銭湯「梅の湯」を舞台に、森光子さん演じるおかみさん・宝田ウメを中心とした温かい人間模様が描かれている。しかし、当時の少年たち、そして父親世代が固唾をのんで待ち構えていたのは、恒例の“女湯シーン”であった。

 ドラマの途中でカメラが銭湯の内部へ切り替わると、そこには湯気に包まれた女性客たちの姿が。今では放送不可能と思われるような大胆な姿や、際どいアングルが次々と登場し、これでもかというほどのサービスショットがゴールデンタイムのお茶の間に流れたのである。

 家族で見ていると流れる、非常に気まずい空気……。しかし、チャンネルを変えるわけにも、かといって凝視するわけにもいかない。そんなもどかしい時間を過ごした昭和っ子は決して少なくなかったはずだ。

 また、本作を語る上で欠かせないのが、当時のバラエティ番組『夕やけニャンニャン』などで人気絶頂だったお笑いコンビ・とんねるず石橋貴明さん、木梨憲武さん)の起用だ。

 銭湯の従業員として出演した2人は、ドラマの中でも暴れ回り、アドリブ満載の演技で画面を席巻。 古き良き下町の人情と、バラエティのノリが奇跡的に融合した本作は、まさにテレビが最も輝いていた昭和時代を象徴する作品だと言えるだろう。

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