プロデューサーが語る『龍が如く』シリーズがたどり着いた「秘伝の味」 「初期から試行錯誤していた」【『龍が如く極3/龍が如く3外伝 Dark Ties』プロデューサー阪本寛之氏&堀井亮佑氏インタビュー】の画像
『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』ⓒSEGA
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 裏社会を生きる人々のドラマと熱い生き様を描く大ヒットゲーム『龍が如く』シリーズ(セガ)。そのシリーズ20周年を記念する『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』が発売される。これは17年前に発売された『龍が如く 3』をフルリメイクして、さまざまな要素を追加した『龍が如く 極3』と、新たな主人公を描く『龍が如く3外伝 Dark Ties』がカップリングされた作品である。

 『龍が如く』シリーズチーフプロデューサー・阪本寛之さんと、『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』プロデューサー/ディレクター・堀井亮佑さんのおふたりに『龍が如く 極3』に収録された新要素について伺った。

【第2回/全2回】

インタビュー第1回はこちらから
阪本寛之氏、堀井亮佑氏 撮影/ふたまん+編集部

――『龍が如く 極3』では芸能人のキャストとして中村獅童さん、笠松将さん、宮迫博之さん、宮川大輔さん、徳重聡さん、石橋凌さん、渡哲也さん、香川照之さんが出演、『龍が如く3外伝 Dark Ties』には、中村獅童さん、宮迫博之さん、松田賢二さん、徳重聡さんが出演されています。中でも笠松将さんと石橋凌さん、香川照之さんは新キャストということになりますがいかがでしたか。

堀井亮佑(以下、堀井) 『龍が如く3』のキャストのみなさんも本当にすばらしくて、すべてそのままでもいくことも当然考えたのですが、やはり今、オリジナル版も問題なく遊べる状況の中で、17年ぶりに『龍が如く 極3』を出すわけなので新しさや違いがないと出す意味がありません。

 一部のキャストを変更することは、新鮮味を出すという意味で必要だと、皆で判断しました。結果的に、新しいキャストのみなさんに参加していただいたおかげで、これまで何度も見てきたおなじみのシーンも全然違うものになりましたし、とても新鮮に見えるようになりました。作品のワクワク感があり、驚きのあるものにするという意味で、新たにキャスティングをしたことは、非常に効果的だったなと思います。

 個人的には島袋力也役を新たに担当していただいた笠松将さんが印象に残っています。若々しい笠松さんの力也には、現代の若者っぽさが出ていて、極道として半人前でくすぶっている、けれど、自分は目指しているものがあり、その葛藤で揺れている感じがあります。等身大の若者のリアルさみたいなものがより入った力也になっているので、原作の力也とはまた違った良さが出ているのではないかと思います。

笠松将さん演じる島袋力也 ⓒSEGA

――公開されているメイキング映像では、桐生一馬役の黒田崇矢さんとかなり深い打ち合わせをしながら、『龍が如く 極3』の制作を進めていたことが明かされています。

阪本寛之(以下、阪本) そういうところも『龍が如く』シリーズらしいと言えます。同じことを二度やらないところを大事にしているところなんです。『龍が如く 極』シリーズは単なるリマスターや普通のリメイクではない。今、出すにふさわしいものとして考えています。そのためキャストのみならず、全面的に見直しました。

堀井 ある意味で新しい『龍が如く3』というものですね。

阪本 たとえば「忠臣蔵」もいろいろなバージョンがあるじゃないですか。時代によって演出も違うし、出演者も違う。そういう感覚に近いです。

堀井 原作ものに近いかもしれませんね。『龍が如く3』という原作を、今どのように変えると現代の人に届くか? そういう意識を心がけました。それはキャスティングだけでなく、遊びの部分も同じです。

――リメイクやリブートといった言葉には当てはまらない作りなんですね。

阪本 常に最新作のつもりです。

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