■全国中学裏番長連合が大暴れ!『花のあすか組!』
最後に紹介するのは、1988年に放送された『花のあすか組!』だ。本作は、高口里純さんによる同名漫画が原作で、主人公・九楽あすか(小高恵美さん)を中心に、全国中学裏番長連合(全中裏)が繰り広げる抗争を描いた物語だ。
この作品がドラマ初出演であった小高さんは、ドラマ内で髪を切るシーンでは実際に自分の髪をバッサリと切るなど、並々ならぬ意気込みで撮影に挑んだ。また、本作には石田ひかりさんや和久井映見さんなど後の大女優たちも多数出演しており、彼女たちの可愛らしいセーラー服姿も今となっては貴重な映像だ。
本作は東京の中学校に転校してきたあすかが、闇の支配組織「全中裏」に果敢に挑む姿を描いている。中学生同士の抗争とはいえ、敵が鎧兜のようなコスチュームで馬に乗って学校に現れたり、あすかが手にしたコインを反射させて相手の目をくらませたりと、原作漫画さながらの奇想天外かつ熱いバトルが面白い。
『スケバン刑事』と『少女コマンドーIZUMI』には拳銃やバズーカ砲といった過激な武器がよく登場したが、『花のあすか組!』はコインやヌンチャクといった小道具を駆使した、少女たちの肉弾戦が見どころだった。
これらの作品は、現代の視点で見返してみると荒唐無稽なドラマに思えるかもしれない。しかし、強大な悪の組織に対し、まだあどけなさが残るセーラー服姿の少女たちが本気で立ち向かう姿は、多くの視聴者を夢中にさせた。
スカートをひるがえし、鋭い眼差しで命をかけて戦うヒロインたちの姿は、時代を超えて今なお輝きを放っているのである。


