もはや伝説…ドラマ『相棒』視聴者の想像を超えた「奇抜すぎるトリック」 「え、そんな方法で…!?」の画像
相棒 season2 DVD-BOX I (C)テレビ朝日・東映

  人気刑事ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)の主人公・杉下右京は、天才的な頭脳を駆使して常人には思いもよらない真相にたどり着く。さまざまなエピソードで奇想天外すぎる殺害トリックが登場しているが、その多くは右京でなければ解決不可能だっただろう。

 リアリティあふれる社会派ミステリーから現実離れした驚きの殺人トリックまで、その幅広い作風も本シリーズの魅力である。今回は、思わず「そんな方法で?」と驚いてしまうような、印象的な殺人トリックを振り返っていこう。

※本記事には作品の内容を含みます

■亀山薫のトラウマとなった“凶器”

 season2第3話「殺人晩餐会」は、今や伝説となっているトリックが登場する初期の名作だ。

 事件の舞台は、右京と亀山薫たちが訪れた山中の高級レストラン。世界的なグルメガイドで三ツ星を獲得する名店だが、客の中には場にそぐわない者たちもいた。

 問題の一行は男女2人ずつの計4人で、生け花の流派・黛流の次期家元をめぐって揉めているようだった。中でも大柄でマナーも悪いがさつな男・大曲幸吉は、ひときわ悪目立ちしていた。

 やがて激しい雨で土砂崩れが発生し、客たちは全員帰れなくなってしまう。さらに、大曲が刺殺体で発見され、事件はいわゆるクローズド・サークルものとして展開していく。

 そんな中、事件解決につながるヒントは意外なところにあった。それは、コース料理の途中、薫が出されたイカ料理について「そんな美味いかなあ?」と文句を言っていたことだった。

 右京が暴き出した真相は驚くべきものだった。犯人は凍らせたイカで大曲を刺殺した後、証拠隠滅のためにそれを調理し、客に提供していたのだ。そして、その料理を口にした不運な客こそが薫だったのである。

 味覚に正直な薫が料理を残したおかげで証拠が確保できたが、この一件は彼にとってトラウマになったらしい。復帰を果たしたseason21の第15話では、食事中にイカを見て「これは冷凍されてて、凶器になったりはしてないよね?」と口にする場面があり、長年のファンの間で大きな話題となった。

■成功率はかなり低そう…?

 season5第13話「Wの悲喜劇」は、シリーズ屈指のとんでもないトリックが使われたエピソードとして、ファンの間で語り継がれている。 

 事件の舞台は薫が住むマンションの隣室。住人である大丸欣司の妻・麗子が、トイレで便器に座ったまま死亡しているのが発見された。

 彼女は、便座が割れたために便器にはまり込んで動けなくなり、夫の欣司が長期出張中だった不運も重なって餓死したとみられた。これは当初、麗子が大柄で太っていたことによる悲劇的な事故と考えられていた。

 しかし、偶然にも現場に居合わせた右京は、この不可解な“事故”に興味を持つ。そして、欣司の不審な行動の数々から、彼が犯人だと確信するに至った。

 決定打となったのは、出張中何度も自宅に電話をかけていた彼が、ある日を境にそれを絶っていたことだ。右京はこれを、妻が電話に出られない状態になったことを確認するための行為だと推理。欣司が出張前に便座へ亀裂を入れていたという、巧妙な殺人トリックの全貌を解き明かした。

 「体重で便座を壊させ、その結果として餓死させる」という、にわかには信じがたい殺人トリック。成功率はかなり低そうだが、だからこそ事故に見せかけるにはうってつけの方法だったといえるだろう。

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