■鈴木亮平の「目つき」の変化がハッキリ伝わる

 早瀬の表情が鈴木亮平に切り替わる瞬間が神。松山ケンイチの柔らかい目つきが、鈴木亮平の鋭い悪徳刑事の目つきに変わる。同じ顔なのに、全然違う人間。声の低さ、歩き方の重さ、息遣いの荒さ…全部が儀堂歩そのもの。鈴木亮平のこの演じ分けが、もう規格外。

 刑事の仕事してる時、目つきとか声のトーンはちゃんと「悪徳刑事」っぽくしてるのに、ふとした瞬間に「あ、これパティシエの早瀬だわ」ってバレバレになるの、最高に面白い。特に「刑事ムズイ……メレンゲ立てたい……」って心の声が漏れ出てる感じ、あれは反則だろ。鈴木亮平の演技力がエグすぎて、同一人物なのに別人に見える瞬間が何度もあって鳥肌立った。

 松山ケンイチのリブート前早瀬は序盤の出番なのに、あの善良さと絶望の迫力だけで「こいつが変身するのか」って納得させられるし、対比が効きまくってる。

 で、戸田恵梨香の一香。最後まで何を考えてるのか、正義なのか悪なのかまったく分からないミステリアス恵梨香。あの目力だけでメシ、いや物語が進むレベル。

 で、最大の衝撃が第1話終盤。

 儀堂(早瀬)が一香に連れられて合六の呼び出しに応じ、ステーキハウスの個室へ。そこで合六がエプロン姿でガーリックライスを作り始め、部下たちに振る舞う中、突然「銀行口座から1490万円が引き出された」と一香に報告させる。安藤(ダイアン津田)って幹部が震えながら潔白を訴えるけど、合六が「幸せな気分で終わったほうがいいだろ」って笑いながら言い放った瞬間、冬橋が背後から警棒でボコッと殴って気絶。そのまま別室に引きずっていって、銃声が二発。ここの北村有起哉のこの演技がヤバすぎて、背筋が凍る。早瀬(儀堂)は思わずトイレでゲロ。しかしここからが問題でトイレから戻って来た瞬間に10億円強奪の疑惑をかけられ早瀬が「まさか…騙されたのか?この人に…」って心の中で呟き、弁明することも許されないまま、背後から冬橋に殴られて気絶。倒れた早瀬が引きずられていくところで第1話終了。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4