日本テレビ系で2026年1月11日に放送が開始された『パンチドランク・ウーマン −脱獄まであと××日−』。本作で主演を務めるのは篠原涼子さん、そして物語の鍵を握る役どころで藤木直人さんが出演する。この2人の名前がクレジットに並ぶのを目にし、胸を高鳴らせたドラマファンは多いだろう。
それもそのはず、2人はあの社会現象を巻き起こした2013年の『ラスト・シンデレラ』(フジテレビ系)以来、実に13年ぶりの再共演となるからだ。
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■『ラスト・シンデレラ』で確立された唯一無二の名コンビ
実は、篠原さんと藤木さんの縁は古く、1998年の『なにさまっ!』(TBS系)、2002年の『初体験』(フジテレビ系)と、何度も共演を重ねてきた。そうした長年の積み重ねで、2人の間に俳優同士の信頼関係が生まれていったのかもしれない。
その関係性が決定的な魅力として花開いたのが、前述した2013年放送の『ラスト・シンデレラ』だ。
本作は男女の赤裸々な本音を織り交ぜつつ、時にセンシュアルな描写も大きな話題を呼び、大人のラブコメディの金字塔と呼ぶにふさわしい一作となった。
篠原さんが演じたのは、仕事に全力を注ぐあまり恋愛から遠ざかってきた美容師・遠山桜。一方の藤木さんは、桜の同期であり美容室の店長を務める立花凛太郎を演じた。
互いに皮肉を言い合いながらも、桜の弱さや迷いを誰よりも理解する凛太郎。その不器用な優しさが、作品に豊かな深みをもたらしていた。
三浦春馬さん演じる年下男子・広斗との恋愛模様が描かれる一方で、凛太郎との間に流れる揺るぎない信頼関係にこそ、心を掴まれた視聴者も多かったはずだ。
■ 禁断の恋が理性を壊す脱獄サスペンス
そんな黄金コンビが今作『パンチドランク・ウーマン』で挑むのは、かつてのラブコメディとは真逆の世界観である。女性刑務官と殺人犯による禁断の関係と脱獄劇を軸に据えた、サスペンス色の濃い作品だ。
篠原さんが演じるのは、氷川拘置所に勤める刑務官・冬木こずえ。冷静沈着で正義感が強く、自らに厳しい規律を課して生きてきた人物である。しかし、ジェシー(SixTONES)さん演じる未決拘禁者・日下怜治との出会いを機に、その人生は大きく揺らぎ始める。
理性を支えてきた堤防が崩れ、品行方正な生き方を捨てていくこずえの姿に、篠原さんの迫真の演技を観ることができる。
一方、藤木さんが演じるのは、怜治の事件を担当する刑事・佐伯雄介。こずえの大学時代からの友人であり、彼女の過去を知る数少ない人物だ。刑事としての職務と友人としての感情。さらに佐伯個人もまた、怜治の事件と何らかの関わりがあることを示唆する描写もあり、その含みが、物語に張り詰めた緊張感をもたらしている。


