■『ゲームセンターあらし』でも紹介された『ヘルメット』の裏ワザ
さて、5番目に発売された『ジャッジ』(1980年)は、2人で対戦ができる珍しいゲーム&ウオッチでした。これには、本体が緑色のものと、紫色のものがあります。当店に現在あるものは緑で、1万1000円(税込/完品)で販売しています。
どうやら、紫のほうが後期版で、スコアに関するバグを直したバージョンらしいんです。おもに関西で出回っていると聞いていて、奈良のハードオフにいたときに一度見たことがありますが、確かに東京では見ないですね。ネットオークションなどでは、このバージョンの差はそこまで大きく価格に反映されていないようです。
バグと言えば、『ヘルメット』(1981年)にもありました。作業員を操作し、上空から落ちてくる工具を避けて建物に駆け込むゲームなのですが、特別なやり方をすると、作業員をふたり表示させることができるんです。そうすると、スコアも上がりやすいんですよね。まさに「裏ワザ」って感じです(笑)。
この現象、人気マンガの『ゲームセンターあらし』でも当時紹介されていて、私もマネしたらできたんですよ! 今の裏ワザって、開発側が用意していたりしますけど、この頃は真のバグというか、開発側が想定していないことが起きちゃっていました。そういう部分に「面白み」がありましたよね。
※ソフトの値段や状態などは取材時のものです。
【プロフィール】
大竹剛(おおたけ・つよし)
「レトロゲーム」に造詣が深い“元ドット絵職人”。ゲームメーカー「テクノスジャパン」で、主に『くにおくん』シリーズにドッターとして参加。現在は「ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店」で店長を務める。本人もレトロなゲームのコレクター。


