■“大人のチャイナドレス”の魅力が光った『九龍ジェネリックロマンス』吉岡里帆
2025年8月に公開された『九龍ジェネリックロマンス』は、眉月じゅんさんの同名漫画を原作としたミステリアスなラブロマンス作品だ。
本作で主人公・鯨井令子を演じたのは、実力派女優の吉岡里帆さん。彼女は作中で、落ち着いた色合いのものから華やかな刺繍が施されたものまで、幅広いタイプのチャイナドレスを披露している。いずれも、作品の舞台・九龍の雑多で異世界的な街並みに自然と溶け込んでいた。
また、ノースリーブや袖が短いタイプが多く、肩や腕のラインが綺麗に強調されているのも特徴である。全体的に“大人のチャイナドレス”というワードが似合うような、落ち着いた雰囲気の着こなしだった。
吉岡さんは、静かなシーンでも細かな仕草や視線で見る者を惹きつける女優だ。本作では、「鯨井令子」と彼女にそっくりな「鯨井B」という1人2役に挑戦しているが、可愛らしい前者と妖艶な後者を見事に演じ分けている。
色とりどりの衣装はもちろん、役柄によって変わる吉岡さんの多彩な表情からも目が離せない作品である。
今回紹介したように、チャイナドレスは単に“映える”衣装だというだけでなく、キャラクターの個性や作品の世界観を際立たせる役割も担う。
快活さを表現した夏菜さん、キャラクターの再限度で魅せた橋本さん、大人の色香を漂わせた吉岡さん。三者三様の着こなしは、女優自身の魅力と相まって、視聴者たちに強烈な印象を与えている。


