数万円から数十万円の値段がつくこともある「レトロゲーム」の世界。そんなソフトがズラリと揃う『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長にして、自身も大のゲームコレクターである大竹剛氏が、毎回1本のソフトを語るこの連載。今回、ショーケースに並ぶソフトの中から取り上げるのは——?
■カラー液晶、8人通信、回転拡大縮小機能……画期的な携帯ゲーム機
ハードオフ大竹店長の「レトロゲームちょっといい話」第27回
『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長、大竹剛です。今回は、ゲーム機本体の棚から、私の大好きなアタリ『リンクス』をご紹介しましょう。1989年、任天堂『ゲームボーイ』の数ヵ月後に発売された携帯ゲーム機で、モノクロ画面だった初代ゲームボーイに対して、こちらはカラー液晶が採用されています。
カラー液晶で知られるセガの携帯ゲーム機『ゲームギア』が発売されるのは1990年ですから、実はリンクスのほうが早かったんですよね。ほかにも、スーパーファミコンで話題になった「回転・拡大縮小」機能が搭載されていたり、通信ケーブルで8人同時プレイができたりと、なかなか画期的なハードでした。
この外箱、かなり大きいでしょう? ハード自体もでかくって、さすがはアメリカのアタリ社製品、日本人向けのサイズじゃないんですよ(笑)。ゲームボーイは片手で持てますが、リンクスは両手で持つことを前提としている感じがします。ずっしり重たいですしね。でも、日本の製品にはないセンスがあって、とても味のあるデザインです。
当店では現在、箱と取扱説明書のついた完品を3万9600円(税込)で販売しています。買取依頼は数年に一度あるかないかくらいで、見る機会がほとんどない珍しいハードではありますが、発売当時の定価も3万円くらいしたので、高値という印象はありません。
この魅力に気づいている人が少ないのかもしれませんね。一度体験すれば欲しくなっちゃうハードだと思うんですけど。
私は発売当時から欲しかったのですが、買うまでには至らなくて、社会人になってから個人経営の中古ゲーム店で初めて購入しました。そしてこれを皮切りに、見つけるたびに購入して、合計3台ほど買ったんじゃないかな。このハードが好きすぎて、見かけると欲しくなっちゃうんです(笑)。
リンクスが出た後、デザインが変わって少しコンパクトになった「リンクスII」と呼ばれるバージョンも発売されています。当時働いていたテクノスジャパンの社員旅行で海外に行った際に、ショッピングモールで見つけて、そちらも購入しました。


