2000年にPlayStation用ソフトとして発売された『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』。2013年にはニンテンドー3DSでリメイク版が発売されているが、再リメイクとなる『ドラゴンクエストVII Reimagined(リイマジンド)』が2026年2月5日に発売されることが発表され、大きな話題を呼んでいる。
タイトルの『リイマジンド(=再構築)』が示す通り、この作品は『ドラクエ7』の単なるリメイク版ではないことが容易に想像できる。
もともと『ドラクエ7』は人間の闇まで描いたダークなシナリオと、圧倒的なゲームボリュームが特徴だったが、『リイマジンド』では一部のシナリオとお楽しみ要素が削除されることがすでにアナウンスされており、往年のプレイヤーに衝撃を与えた。
新たなリメイク版『リイマジンド』がどのような作品になるのか現段階では分からないが、かつてのプレステ版『ドラクエ7』では、本編以外のお楽しみ要素に魅了されたファンも多いはず。
そこで今回はメインストーリーそっちのけで夢中になった、寄り道のお楽しみ要素の数々をあらためて振り返ってみたい。
※本記事には作品の内容を含みます。
■カジノといえばお楽しみ要素の定番! 冒険を中断して満喫する人も!?
『ドラクエ』シリーズを代表する寄り道要素といえば、カジノなどの遊戯場を連想する人も多いはず。『ドラクエ3』の「格闘場」に始まり、『ドラクエ9』を除くすべてのナンバリングタイトルに実装されている人気コンテンツだ。
『ドラクエ7』のカジノでは、スロット、ポーカー、ラッキーパネルなどで遊ぶことができる。特にスロットが手軽に稼ぎやすく、リーチがかかった際にはさまざまなキャラクターが登場する演出まで用意。当たるか外れるか、その演出には毎回ワクワクさせられた。
スロットは着実にコインを増やしやすいゲーム性だったので、連射パッドを使ったり、セロハンテープで物理的にボタンを固定したりして、オートプレイで荒稼ぎをした記憶がある。
また『ドラクエ7』のカジノの目玉といえば、ラッキーパネルではないだろうか。伏せられたカードから同じ柄を見つける、いわゆる神経衰弱のようなゲームだ。
コインが増えないかわりに、揃えたカードの柄に対応した景品アイテムがもらえるのが特徴。しかも、冒険のバランスブレイカーになりうるほど強力な装備品が手に入ることもある。
そんな思い出深いカジノも、『リイマジンド』では廃止されることが明らかになっている。残念だが、ラッキーパネルだけは別のかたちで残るとのこと。プレステ版や3DS版のラッキーパネルとは違うものになるらしいが、どのような内容になるのか今から楽しみだ。
■装備と職業がカギ! ステータスアップで優勝を目指す
続いては、ステータスを上げて優勝を目指す「シンプル・イズ・ベスト」なお楽しみ要素、「世界ランキング協会」だ。前作『ドラクエ6』には、かっこよさを上げて優勝を目指す「ベストドレッサーコンテスト」があったが、その発展型ともいえるコンテンツである。
『ドラクエ7』の世界ランキング協会には「かっこよさ部門」のほかに、「チカラじまん部門」「かしこさ部門」といった部門が存在。それぞれの部門で優勝を目指す。
レベルアップによるステータス向上と、強化アイテムによるゴリ押しでも優勝できなくはない。むしろ「チカラじまん部門」ではこれと職業補正くらいしか、ちからを上げる要素はないが、そのほかの部門で優勝するには工夫が必要になる。
装備品と職業によるステータス補正を得るのがポイントで、その組み合わせを探る作業が楽しいのだ。
特に「かっこよさ部門」では特定の装備品の組み合わせによるコーディネートボーナスがあり、それを見つけるとボーナス加点が得られる。いろいろな装備を集める必要があるので探すのは大変だが、その組み合わせを見つけ出す過程もおもしろかった。
また、それぞれのキャラクターごとに各部門の優勝が狙えるため、3部門×5キャラで計15回の優勝が可能。これがかなり大変な作業で筆者は途中で断念したが、ハマった人はコンプリートを目指したのではないだろうか。


