■細かいことは気にしない! 明るくて豪快な性格に惚れろ
ハッサンは細かいことを気にしない主義なのが実にいい。その豪快な性格にホレたというプレイヤーも多そうだ。
まずは、前述したオープニングでムドーの城へ乗り込む場面。いとも簡単にムドーの玉座までたどり着いたことについて、ハッサンは「こんなにすげえ城なのにここまでカンタンにはいりこめるとは……」と不思議に思いつつも、結局は「ええい!考えててもしょうがねえ。さっさとのりこもうぜ」と先をうながす。
また馬車のイベントでは名前を「ファルシオン」でどうかと聞かれ、「いいえ」を選択しても「まあそういうなよ。せっかく考えたんだからさ」と押し通す強引さも彼らしい。
そして、ムドーの城で記憶を取り戻すイベントの場面で、実家の大工を継ぐのが嫌で家を飛び出したことを思い出す。本来ならそこで悩みそうな展開にもかかわらず、ハッサンは「ええい、いちいちめんどくせえや!」で片づけてしまうのだ。
このようにどこまでも明るく、細かいことを気にしないさっぱりした性格なのがハッサンのいいところ。豪快だけど憎めない……それが彼の最大の魅力なのだ。
だが、意外にもまじめな部分があるのも好感の持てるポイント。たとえばサンマリーノの町でミレーユと出会い、一緒に行動するときに、「教会でお祈りしていったほうがいい」と主人公にアドバイスする場面がある。
こう見えて信心深いところもあるのかと感心し、ハッサンのアドバイスを聞いて事前にセーブをしたことで、初見殺しとして知られる「いどまじん」戦での全滅時に助かった人は多いと思う。細かいシーンではあるが、個人的には「さすがはハッサンだ……」と思わず感心したことを思い出す。
もちろん『ドラクエ6』には、ほかにもミレーユやバーバラ、チャモロ、アモス、スーパーファミコン版では印象の薄かったテリーなど、魅力的なキャラクターはたくさんいる。そんな中でもハッサンは最初から最後までずっとパーティを支えてくれる、かけがえのない相棒なのである。
だからこそ発売から30年が経った今も、ハッサンの頼もしい姿と愛らしい言動は多くのプレイヤーの記憶に残り続けていることだろう。


