まさかの姿に驚き…!?歴代『ガンダム』主人公たちの気になる「その後」 ファンも想定外の意外な未来の画像
DVD『機動戦士ガンダムZZ 1』(バンダイナムコフィルムワークス) (C)創通・サンライズ (C)創通・サンライズ・MBS

 1979年放送のテレビアニメ『機動戦士ガンダム』から長く続くシリーズにおいて、各アニメ作品の主人公たちはその物語の中でさまざまな結末を迎えた。

 戦争を題材にした作品だけにハッピーエンドで終わるものだけではなく、中にはバッドエンドやそれに近いものも存在する。

 そして『ガンダム』シリーズに存在する豊富なスピンオフの中には、アニメ主人公たちの「その後」が描かれた作品もあった。

 もちろんアニメ本編とは別の外伝作品のため、それが完全な公式設定というわけではないが、ひとつの可能性として興味深い内容となっている。

 今回はそういった外伝作品で描かれたアニメ主人公たちのその後の活躍について振り返ってみたい。

※本記事には各作品の内容を含みます。

■精神崩壊から立ち直った主人公の「意外な進路」

 テレビアニメ『機動戦士Zガンダム』の主人公カミーユ・ビダンは、「史上最高のニュータイプ」と称されるほどのパイロットだったが、アニメ最終話でパプテマス・シロッコとの決戦の末、その高すぎる感受性ゆえか精神崩壊を起こしてしまった。

 その物語の直後を描いた続編『機動戦士ガンダムZZ』にも登場したカミーユは、まともに会話もできない状態ながら、思念で新主人公のジュドー・アーシタやその仲間たちを導いている。

 そして『ZZ』の最終回では、ずっとカミーユの看病を続けてきたファ・ユイリィと砂浜を走り回るカミーユの姿が描かれ、ついに復調したことが示唆されたところでアニメでのカミーユの出番は終わった。

 しかし、松浦まさふみ氏の漫画『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』(メディアワークス 現:KADOKAWA)の劇中に、ほんの数コマだけカミーユが登場している。

 宇宙世紀0099年に勃発したテロ組織による月面都市フォン・ブラウン崩壊事件が描かれた同作。その中でカミーユは医者になっており、看護師を務めるファとともに月面を離れようとする市民を見守りながら、自分たちはそこにとどまり、ケガ人が出ることに備えていた。

 彼の両親は連邦の技術士官だったが、その息子が医療の道に進んだのは少々意外に感じた人もいるのではないだろうか。

■外宇宙への移住を決意?

 テレビアニメ『機動戦士ガンダムZZ』のエンディングは、主人公のジュドーが木星に向かうところで幕を閉じる。ジュドーの仲間も生き残ったハッピーエンドではあるが、結局のところなぜ彼が木星船団に加わったのかは明確に語られていない。

 本編後のジュドーの活躍は、OVA作品『GUNDAM EVOLVE../10』の中で多少描かれているが、その後の行方は定かではなかった。

 だが、長谷川裕一氏のコミック『機動戦士クロスボーン・ガンダム』や『機動戦士Vガンダム プロジェクト・エクソダス』(KADOKAWA)には、ジュドーとの共通点が多い謎の人物「グレイ・ストーク」が登場。

 グレイは「木星じいさん」のあだ名で呼ばれ、60年間木星と地球を往復している木星船団のリーダー的存在である。彼の目的は、常に争いをやめられない人類から離れるため、太陽系外への移住であった。

 グレイが所有するモビルスーツ「ガンプ」は、旧式の大型機で修理を繰り返しており原型が分からなくなっていたが、頭部の外装を外した際のフェイスデザインはジュドーの愛機「ZZガンダム」そのもの。ハイ・メガ・キャノンまで使っていた。

 また、ゲームでのグレイの担当声優はジュドーと同じく矢尾一樹氏であり、木星船団、使用機体、担当声優など、これでもかと言わんばかりに共通点が多数。グレイとジュドーが同一人物であるかのような設定となっている。

 かつて大人たちの腐敗に絶望しながらも、持ち前のガッツで前向きに戦い続けたジュドー。その彼が歳を重ねて導き出した結論が「外宇宙への移住」だとしたら、その間に何が起こったのか気になるが皆さんはどう考えるだろうか。

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