■宇宙海賊として戦いに身を置いたあとは…?

 劇場版『機動戦士ガンダムF91』の主人公シーブック・アノーと、その想い人セシリー・フェアチャイルド(本名:ベラ・ロナ)は、劇中で貴族主義を掲げる「クロスボーン・バンガード」と戦った。

 もともと続編アニメの構想もあった『F91』だが現在のところ実現しておらず、長谷川裕一氏の漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』(KADOKAWA)にて、『F91』の10年後以降が描かれている。

 クロスボーン・バンガードが掲げる貴族主義を否定したシーブックらは、地球侵攻を目論む「木星帝国」との戦いに身を投じる。

 宇宙海賊として協力者を募るためにセシリーは再び本名の「ベラ・ロナ」を名乗り、シーブックも「キンケドゥ・ナウ」を名乗って木星帝国と激闘を繰り広げた。

 この戦いでシーブックは右腕を失って義手になるも、後進のトビア・アロナクスの活躍もあって木星帝国の地球侵攻を阻止。すべてをトビアに託した後、シーブックとセシリーは戦いのない世界へと戻った。その後シーブックは妻となったセシリーの実家であるパン店を営み、2児の父親となっている。

 なお『クロスボーン・ガンダム』の続編漫画にもシーブックは登場しており、再び戦いに身を投じる場面も描かれていた。
 

 今回はテレビアニメや劇場作品のガンダム主人公たちの「その後」を描いた作品について振り返ってみた。この他にも本編の「その後」が描かれた作品は数多く存在しており、アニメを最後まで見て気になった人はチェックしてみてはいかがだろうか。

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