■バトルより自転車のテクニックが試される!?『ルビー・サファイア』レックウザ
『ポケモン』初の『ゲームボーイアドバンス』用ソフト『ポケットモンスター ルビー・サファイア』にも、捕獲が大変な伝説ポケモンが多いが、ここでは「てんくうポケモン」のレックウザを取り上げたい。
『ルビー・サファイア』では、クリア後の隠しダンジョン「そらのはしら」の頂上に鎮座しているレックウザだが、戦闘での捕獲はそこまで難しくない。“げきりん”や“ねむる”などの厄介な技も繰り出してくるが、対策は十分可能で、セオリー通りに戦えばちゃんと捕まえられる。
レックウザ捕獲の真の難しさは、彼がいる「そらのはしら」頂上までの道のりに集約されている。このダンジョンの床は至るところがひび割れており、ゆっくり進むと床が壊れて下に落ちてしまう。そのため、スピードのある「マッハじてんしゃ」ですばやく進まなければならないのだが、この自転車はあまりに速すぎてコントロールがとても難しい。うまく曲がれなかったり減速してしまったりで、結局落ちてしまうケースが多発したのだ。
RPGでありながら、アクションゲームさながらの操作を要求される場面もあり、一度ハマるとなかなか抜け出せない。野生のポケモンがレベル50以上の強敵揃いであったり、あえて落ちないと頂上に行けないギミックもあったりして、歴代でも屈指の難易度を誇るダンジョンであった。
筆者も「そらのはしら」をどうしても攻略できなかった時期があり、マッハじてんしゃにひたすら乗りまくって挑戦を繰り返し、やっとの思いで突破した記憶がある。あの時、筆者は「ポケモンマスター」ならぬ「自転車マスター」だった……。
最後に断っておくが、伝説ポケモンが捕まえにくいのは、決して悪いことじゃない。むしろ、筆者は良いことだと思っている。
道のりが険しければ険しいほど捕獲というゴールにたどり着いた瞬間の喜びは格別で、ポケモンにも愛着が湧く。遊んでいたあの頃を振り返っても、「それでこそ伝説!」と気分が上がったものだ。
あなたにとって、捕まえるのが大変で、だからこそ思い出深い「伝説ポケモン」はどの1匹だろうか?


