『たまごっち』シリーズ“変えてはならない”2つの伝統

――『たまごっち』には長い歴史がありますが、その中で「伝統」はどのように継承されているのでしょうか。

青柳さん:たまごっちとして「変えてはいけないところ」というのが、歴代の担当者から脈々と受け継がれています。

――それは具体的にどういった部分ですか?

青柳さん:一つは、「たまごっちをお世話する育成遊びができる」という遊びが根幹であること。もう一つは、「たまご型でボタンが3つある」というデザイン性です。この二つは、変えてはならないものとして、歴代の担当者が守り抜いてきたと聞いています。

Tamagotchi Paradise Blue Water ⓒBANDAI

――逆に言えば、それさえ守っていれば、あとは自由に変えていけると。

青柳さん:おっしゃる通りです。それさえ守っていれば、その時々のトレンドを反映して新しい機能をつけてみたり、やったことのないゲーム性に挑戦したりできる。だから今回も、その二つだけは守った上で、「本当にやりたかったたまごっち」を目指して、変えるべきところは大胆に変えていこうと考えました。

――初代のブームから約30年が経ち、リバイバルブームで再び盛り上がりを見せています。最近のユーザーからの反響で印象的だったものはありますか?

青柳さん:“懐かしい”という声は本当にたくさんいただきます。皆さん、子どもの頃に死なせないように必死にお世話した思い出が蘇ってくるようです。「授業中は親に頼んでた!」とか(笑)。

――すごく分かります(笑)。

青柳さん:最近特に嬉しいのは、親子2世代で遊んでいただいている光景です。初代で遊んでいた世代が今30代後半から40代くらいになって、お子さんと一緒に「お母さんはこっち、あなたこっちね」と遊んでくださったり。あとは、カップルで2台買って一緒に遊んでいる方や職場に持っていく方もいらっしゃいます。

 商品自体は子どもに向けて作っているのですが、結果的に当時子どもだった大人たちが、子どもの気持ちのまま遊んでくれているのを感じます。

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