「透明感ハンパない…」人気女優が演じた「水泳部女子」の可憐なる“部活姿” 長澤まさみに高岡早紀も…の画像
長澤まさみ  写真/ふたまん+編集部

 じりじりと照りつける太陽、水しぶきがきらめくプール、そして眩しい青春のきらめき……。夏になるとふと思い出してしまうのが、映画やドラマに登場する「水泳部」の姿だ。健康的で爽やかなビジュアルはもちろん、競技に打ち込む彼らのひたむきな眼差しに心を奪われた人も多いだろう。

 今回は、映画やドラマのなかで「水泳部」を演じた女優たちをクローズアップ。夏にぴったりの爽快感とともに、それぞれの作品で輝いたヒロインたちの魅力を振り返ってみよう。

※本記事には各作品の内容を含みます

■水しぶきも眩しい!『ラフ ROUGH』長澤まさみ

 2006年に公開された映画『ラフ ROUGH』は、あだち充さんの同名漫画を原作とする、高校競泳をテーマにした青春ラブストーリーだ。

 本作で、私立栄泉高校水泳部の飛び込み選手・二ノ宮亜美を演じたのが長澤まさみさんだ。映画公開当時19歳だった長澤さんは、映画『タッチ』(2005年)に続く2度目の“あだち作品ヒロイン”を務めた。

 亜美は自由形選手の大和圭介(速水もこみちさん)と同じ栄泉高校に通い、学生寮「上鷺寮」で、ともに青春の日々を過ごす女子生徒だ。作中では競泳用水着やジャージ姿、夏の海でのビキニ姿など、等身大の高校生らしい爽やかな魅力を随所で見せていた。

 そして物語にはもう一人のキーパーソンがいる。亜美が「お兄ちゃん」と慕う幼なじみで、自由形で日本記録を持つ大学生スイマー・仲西弘樹(阿部力さん)だ。圭介にとっては憧れの存在であり、超えるべきライバルでもある。そんな2人の間で亜美の心は揺れるのだった。

 中盤、ある出来事をきっかけに競技から距離を置くこととなる亜美。そのため、作中での飛び込みシーンは決して多くはない。だが、だからこそ終盤で描かれた飛び込みシーンは観る者に強いインパクトを残した。

 圭介と弘樹が対決する日本選手権の日。気持ちの整理がつかず、練習場の飛び込み台にひとり佇む亜美のもとに現れるのは、同じく圭介に想いを寄せる小柳かおり(市川由衣さん)だった。

 「一緒に飛ぼう」。タイミングを合わせて2人でプールに飛び込むそのシーンは、まるでシンクロナイズドダイビングのようで、思わず見入ってしまうほどの美しさであった。

 このように恋のライバルに背中を押され、亜美は圭介と弘樹が戦う水泳会場へと走り出す。青春のきらめきが詰まった、本作屈指の名場面だ。

■唯野高校男子の憧れ!『WATER BOYS』香椎由宇

 2003年に放送されたドラマ『WATER BOYS』(フジテレビ系)は、映画『ウォーターボーイズ』(2001年)をもとに制作された連続ドラマだ。

 本作の舞台は、映画版と同じ2年後の唯野高校だ。主人公・進藤勘九郎(山田孝之さん)をはじめとしたシンクロ同好会の仲間たちが、数々の困難を乗り越えながら学園祭でのシンクロ公演を目指す青春ストーリーである。

 そんな本作において、ひと際フレッシュな魅力を放っていたのが、放送当時16歳だった香椎由宇さんだ。香椎さんが演じたのは、当初、勘九郎の“憧れの人”であった桜木女子高校の美人水泳部員・花村響子。学園祭の実行委員も務める、いわば学園のマドンナ的存在だ。

 香椎さんの清潔感溢れる爽やかな笑顔は美しく、第1話では水泳部の練習中にピンクの競泳水着姿も披露している。

 響子は唯野高校シンクロのファンであり、生徒会長・田中昌俊(瑛太/現:永山瑛太さん)がシンクロを始めるきっかけを作ったキーマンでもある。本作のヒロイン・大西麻子(宮地真緒さん)とともに、唯野高校シンクロ存続を陰から支える姿がなんとも健気だった。

 そして最終回、学園祭シンクロ公演内で敢行した田中の告白に対し、満面の笑みと両手で「丸」を作って受け入れるシーンがとにかく可愛らしい。

 まだ幼さの残る香椎さんのあどけない表情が見られる本作は、今となっては貴重映像だといえるだろう。まさに“夏の青春ヒロイン”という言葉がぴったりの存在だった。

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