初代『ときめきメモリアル』30周年、同い年の30歳女が令和に遊んでみたら「自分がモテない理由」がやっとわかった件の画像
『ときめきメモリアル~forever with you~エモーショナル』(コナミデジタルエンタテインメント)©2025 Konami Digital Entertainment

 恋愛シミュレーションゲームの金字塔である『ときめきメモリアル』が2025年5月、Nintendo Switch用ソフト『ときめきメモリアル~forever with you~ エモーショナル』となって帰ってきた。初代が発売されたのは1994年。かくいう私も同じ年にこの世に誕生したので、『ときメモ』とは完全なる同い年である。

 ジャンル確立のきっかけにもなったあまりにも有名な作品だが、個人的に『ときメモ』はディープな男性オタクたちのものという印象で、正直とっつきにくかった。しかし、30年の時を経て復活した名作に興味をひかれ、現実ではときめきも、メモリアルもない30歳女が『ときメモ』を初プレイしてみた。

 その結果、一人のメインヒロインとの出会いを通し、人生における大事なことを全て教えてもらえたので、さっそくレポします。

※本記事は作品の内容を含みます。

■女から見ても藤崎詩織は可愛すぎる

 『ときメモ』にはたくさんの魅力的な女の子が出てくる。ビジュアルも特徴的で可愛いが、とにかくみんな個性が強い……! 妹キャラ、文学少女、お嬢様、ストーカー気質などいろんな個性を持つ女の子たちがどんどん出てきて、初見の私は「おいおい! 目移りが止まんねぇよ!」状態。

「絶対に皆の趣味嗜好にぶっ刺さる女の子を用意してやる!」という制作陣の意思を感じるレパートリーはすさまじく、こんなに大勢のかわいい女の子がいると、推しのアイドルを吟味する感覚ですっごく楽しい!

文学少女の如月未緒。このほか10人以上のヒロインが登場する。 ©2025 Konami Digital Entertainment

 ちなみに攻略対象である女の子たちは、ストーリー上で全員登場するわけではなく、プレイヤーのステータスや、特定のイベント発生などの出現条件があり、お目当ての女の子がいても必ず会えるとは限らない。なんてこった……。

 しかし、本作のメインヒロイン「藤崎詩織」だけは別だ。詩織ちゃんは主人公(プレイヤー)の幼馴染で、才色兼備の学園のアイドルだが、この詩織ちゃんがひときわ魅力的なのだ。

メインヒロインである藤崎詩織 ©2025 Konami Digital Entertainment

 まずビジュアルが超かわいいのは一目瞭然。赤髪のストレートロングで、平成っぽい大きな目。制服姿ももちろん可愛いが、私服姿もおしゃれでかわいい~~! メインヒロイン感あふれる堂々たる美少女ぶりは、女である私から見てもまさにカリスマ。「女性が推せる女性」感がハンパない。

 また、令和でも通用するファッションセンスの良さも同性として推せるポイント。少し前は「ダサい」とも言われていたようだが、平成ブームが再燃している今では一周回って可愛く感じる。

 正統派美人ながらも赤髪という取り合わせも珍しいように感じて、私は一気に詩織ちゃん推しになってしまったのである。

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