
『ガンダム』シリーズのテレビアニメ最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』(日本テレビ系)の第10話「イオマグヌッソ封鎖」が6月10日に放送された。
この第10話では、戦勝国となったジオン公国の水面下でくすぶっていた「キシリア派」と「ギレン派」による争いがついに勃発。本格的な武力闘争へと発展することになった。
※本記事には『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』第10話の内容を含みます。未視聴の方はご注意ください。
■結局、ザビ家の面々は同じ運命をたどるのか!?
『ジークアクス』はいわば、初代『機動戦士ガンダム』のIFの世界を描いた仮想戦記。アムロ・レイが乗り込むはずだった「ガンダム」を、ジオンの赤い彗星「シャア・アズナブル」が奪取したことにより、歴史は大きく変わっていく。
一年戦争と呼ばれる地球連邦軍とジオン公国軍の戦いが勃発し、初代『ガンダム』では最終的に地球連邦軍が勝利。ジオン公国の中枢を担った「ザビ家」は、幼い「ミネバ・ラオ・ザビ」を残して全員死亡した。それもほとんどは連邦のせいではなく、血のつながった身内が手を下している。
そして歴史が変わった『ジークアクス』では、ジオン公国が一年戦争に勝利した世界が描かれている。しかしザビ家の面々は、相変わらず身内同士で権力闘争に明け暮れていることが示唆されていた。
初代『ガンダム』でザビ家の三男「ドズル」は、アムロとホワイトベース隊の奮戦によって巨大モビルアーマー「ビグ・ザム」ごと討たれた。『ジークアクス』でも、連邦の白い軽キャノンがドズルを討ち取ったことが明らかになっている。ちなみにドズルを討った白い軽キャノンに乗っていたのは、シャアの妹「セイラ・マス」だ。
ジオン公国の初代公王であり、ザビ家の家長である「デギン」は、初代『ガンダム』では長男の「ギレン」の指示で放たれたコロニーレーザー「ソーラ・レイ」によって乗艦ごと抹殺された。
一方『ジークアクス』でも、長女「キシリア」が「父、デギンの葬儀以来だ」と発言しており、この世を去っていることが判明。デギンの死の理由について、キシリアは「生き残るために実の父まで手にかけた男が甘くなられたものだ」とギレンの仕業だと語っている。
ギレンの側近は「愚にもつかぬ噂話」と否定したが、初代『ガンダム』での「父殺し」の前例を知っているだけに、『ジークアクス』のほうでもデギンは何らかの方法で、息子ギレンによって殺されたと考えるのが自然だろう。
そして初代『ガンダム』では、父殺しの事実を知ったキシリアの手でギレンは射殺され、今回、『ジークアクス』の世界でも、ギレンはキシリアによって毒殺された。
『ジークアクス』の世界では早々に軍を抜けた末弟の「ガルマ」だけ生死不明だが、それ以外のザビ家の面々は、ことごとく初代『ガンダム』と同様の末路をたどっている。
その法則に従うのであれば、『ジークアクス』のキシリアは、最後はシャアに討たれるのだろうか……。