
2025年秋に発売が決定された『ポケモン』シリーズ最新作『Pokemon LEGENDS Z-A(以下LEGENDS Z-A)』。先日「Nintendo Direct」にて公開された最新ティザームービーでは最初にパートナーとなる3匹のポケモン、通称「御三家」も発表され、多くのユーザーの話題となった。
御三家ポケモンは冒険を共にするパートナーとして、ファンから特別視されやすい。バトル性能に優れたポケモンも多く、長い時間、プレイヤーの相棒となる存在だ。『ポケモン』シリーズのゲームの思い出を振り返る時、最初に選んだ御三家の活躍が浮かぶ人も多いのではないだろうか。
今回は初期『ポケモン』の御三家から、とくに印象深い「頼もしすぎた」ポケモンをピックアップしよう。
■「ふぶき」も覚えるオールラウンダー!『赤・緑』カメックス
まずは、偉大な初代『ポケットモンスター 赤・緑』から、みずタイプの御三家・カメックスだ。このポケモンも非常に優秀な相棒だった。
まず、種族値(それぞれのポケモンにあらかじめ決まっているステータス値)のバランスがとてもいい。火力と耐久が両立しているのが使いやすく、弱点が2つしかないみずタイプなのも、便利さに拍車をかけていた。
さらに『ポケモン 赤・緑』最強の技「ふぶき」をわざマシンで覚えられたため、本来苦手なくさタイプやドラゴンタイプも対策可能と、まさに死角なし。初めての敵には「とりあえずカメックス!」くらいの気持ちで挑めたものだ。
また、ストーリー攻略に必須のひでんわざ「なみのり」が使えたのも、カメックスの頼もしいところだろう。バトルも海での旅も1匹でこなせるため、殿堂入りまでほぼ全ての局面をカメックスに任せる「一人旅」ならぬ「一匹旅」をした人も少なくない。
あらゆる面で隙がなかったカメックスは、『ポケモン 赤・緑』でも指折りのオールラウンダーといえるだろう。
■レベル30で最終進化する成長速度!『金・銀』オーダイル
1999年発売のシリーズ2作目『ポケットモンスター 金・銀』におけるみずタイプの御三家・オーダイルも、選んだ人からは「心強い相棒」と評価が高い。
カメックス同様に弱点が少ないみずタイプであり、比較的早い時期にあくタイプの優秀な攻撃技「かみつく」を覚えるなど長所はさまざまあるが、特筆すべきは進化の早さだ。
多くの御三家ポケモンはレベル32〜36の範囲で最終進化する傾向にあるのだが、オーダイルはレベル30と突出した早さを誇るのだ。
『ポケモン』では、進化すると能力が飛躍的に向上する。早い時期に最終進化してくれるオーダイルは高いステータスによるゴリ押しがしやすく、ストーリー攻略では役に立ちやすかったわけだ。
オーダイルの進化元・ワニノコを選んだトレーナーなら、「え、もう進化するの!?」と驚いた覚えがあるのではないだろうか。
しいてオーダイルの弱点を挙げるなら、自力で習得できる技がやや少ないところだ。だが、「なみのり」「じしん」「れいとうパンチ」などのわざマシンを使えたので、それも問題になりづらい。顔は少々怖いが、最初から最後まで頼れるカッコいいパートナーであった。