次の世代の声優たちに伝えたいことは?
――誰かから言ってもらう「大丈夫」って、ものすごい力になりますよね。
梶 本当にそう思います。漠然とした不安の中で、「もうちょっと頑張れるかも」とか「もう少しだけ戦えるかも」と思わせてくれる言葉だなと感じています。人によって、それを言ってくれる相手は親を含めた家族や友達、先生などかもしれません。自分が信頼している、尊敬している人からの言葉ってすごく安心感があるし、説得力がありますよね。僕の発信した言葉が、誰かの救いになってくれたらいいなと願っています。

――先輩方に救われて、受け継いで。そして今では声優界を牽引する立場でいらっしゃいますが、ご自身の経験を踏まえて、次の世代の人たちに伝えていきたいことを教えてください。
梶 最近の若い役者さんたちは、皆さん最初からお芝居が上手いので、シンプルに尊敬しています。人としての個性も強い印象があるので、それぞれが、それぞれのカラーで伸び伸び活躍するべきだと思います。
もちろん、何か質問をされれば全力で答えますし、教えてあげられることがあるならば、惜しまずに伝えます。とはいえ、僕自身がそうであったように、言葉で伝えるよりも、自分が演じている様を見てもらって何かを感じ取ってもらえたとしたら、それがベストですよね。僕も現場で共演する後輩たちのお芝居を聞いて学ぶところはたくさんあるので、そこからまた得て、学んで、もっと向上していけたらと思っています。
取材・文/根津香菜子
梶裕貴(かじ・ゆうき)
1985年9月3日生まれ。2004年声優デビュー。近年の主な出演作に、「進撃の巨人」エレン・イェーガー役、「僕のヒーローアカデミア」轟焦凍役、「ハイキュー!!」孤爪研磨役、「悪魔くん」二代目悪魔くん/埋れ木一郎役、「七つの大罪」メリオダス役など。2013・14年、史上初の2年連続で第七回・第八回声優アワード「主演男優賞」受賞。
【公演日時】
4月5日(土) <昼の部>14:00 <夜の部>18:00
4月6日(日) <昼の部>13:30 <夜の部>17:30
※各開演時間の45分前より開場予定
原作 住野よる「君の膵臓をたべたい」(双葉文庫)
脚本・演出 保科由里子
出演 岡本信彦 梶裕貴 鬼頭明里 伊藤美来 戸松遥 中島ヨシキ
会場 日本青年館ホール(東京都新宿区霞ヶ丘町4-1)
チケット[全席指定・税込] 料金:S席9,800円 A席8,000円
取扱プレイガイド
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/kimisui/
イープラス:https://eplus.jp/kimisui/
ローソンチケット:https://l-tike.com/kimisui/
制作協力 MAパブリッシング
主催 朗読劇「君の膵臓をたべたい」2025製作委員会
(AOI Pro./ADKエモーションズ/サンライズプロモーション東京/双葉社)
朗読劇「君の膵臓をたべたい」2025公式サイト:https://kimisui-reading.jp/2025-2/
朗読劇「君の膵臓をたべたい」2025 Xアカウント:
@kimisui_reading(https://x.com/kimisui_reading)