
三部作で公開されるアニメ『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』の第一作目となる『第一章』の公開日が7月18日となることが発表された。
吾峠呼世晴氏の漫画を原作に、2019年よりアニメ化されてきた『鬼滅の刃』。最終章となる『無限城編』では、いよいよラスボス・鬼舞辻無惨に最も近い存在である上弦の鬼3名とのバトルが描かれていく。
戦うのはもちろん、竈門炭治郎や鬼殺隊隊士たち、そしてその鬼殺隊の中でも最強と言われる存在である「柱」たちだ。
鬼殺隊における柱の定員は9名だが、『無限列車編』では炎柱・煉獄杏寿郎が殉職し、『遊郭編』では音柱・宇髄天元が戦いの後に引退し、残る柱は7人となっている。
『無限城編』では柱たちの活躍がどう描かれるかも注目だが、改めて、柱の面々が『鬼滅』の物語においてこれまでどんな活躍をしてきたかを振り返りつつ、『無限城編』でどのような活躍が期待されるのか見ていきたい。
※本記事は作品の内容を含みます
■最初期から登場した冨岡と胡蝶
まずは水柱の冨岡義勇。ファンからの人気も高い冨岡だが、アニメでのここまでの戦いで活躍シーンは実はそれほど多くない。
物語冒頭、家族が鬼に惨殺され必死に禰󠄀豆子を抱えて逃げようとする主人公・竈門炭治郎の前に現れた彼は、禰󠄀豆子を斬ろうとしたり、「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」という作品を代表する名セリフを叫んだりとインパクトの強い初登場だった。いずれも『鬼滅の刃』の厳しい戦いを描く世界観を印象付ける役割だったが、その次は那田蜘蛛山編とかなり先での登場となった。
冨岡は、意外とコミュニケーション下手な人物でもある。他人とのコミュニケーションが下手で、柱たちとそこまで打ち解けていない様子も描かれており、ただクールなだけではない、当初の怖さとも違った印象を与えた柱だろう。
だがしかし、炭治郎にとっては間違いなく恩人の一人であり、彼が尊敬する柱のメンバーだ。自身が編み出した他の人には使えない「水の呼吸 拾壱ノ型 凪」を筆頭とした鮮やかな水の呼吸で、無限城編では劇場版ならではの豪華な作画にも注目だろう。
また蟲柱・胡蝶しのぶも、冨岡同様に物語の早い段階から登場した柱で、蝶屋敷での機能回復訓練など、他の柱よりも登場シーンが多かった。柱には甘露寺蜜璃と並んで女性メンバーが2名しかいないが、我妻善逸からは「顔だけで飯食っていけそう」と評される美人でもある。
彼女はその体の小ささゆえ、鬼の頸(くび)が斬れないというのがネックであるが、その代わりに自身が調合する毒をもって鬼を倒すという変わった戦い方をする。
柱メンバーによる稽古など、アニメオリジナルシーンも多かった『柱稽古編』においては、柱稽古に参加せず、唯一ほぼ登場していない。だが『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』公開日決定とともに公開された新ビジュアルで、もっとも大きく描かれたのは眉間にしわを寄せて怒りの表情を見せる胡蝶しのぶの顔。第一作目では、彼女の戦いがメインに描かれる可能性も高そうだ。