■神曲多し！ 神秘的かつ良ギミック豊富なステージの数々
アクションゲームの面白さは、ステージのクオリティにも左右される。『スーパードンキーコング２』のステージはただ進むだけではなく、プレイヤーを楽しく苦しめるギミックが「これでもか！」というほど盛り込まれていた。
本作でもっとも有名なステージのひとつ「どくどくタワー」は、足元から迫ってくる毒の水に追いつかれないよう塔を登り続けるステージだ。ヘビのラトリーに変身してステージを進んでいくのだが、触れたらミス判定の毒が追ってくる恐怖に操作ミスを連発したプレイヤーは多く「みんなのトラウマ」と囁かれることも多い。
ほかにも、イバラで作られた迷路ステージをタル大砲で乗り継いでいく「とげとげタルめいろ」、コースターに乗るとゴーストに追いかけられる「ゴーストコースター」など、ひと癖もふた癖もあるステージが目白押し。神秘性すら感じる美しいグラフィックも相成り、飽きる暇なんてまるでなかった。
そんなギミックだらけのステージをより盛り上げたのが、神曲揃いと評判のＢＧＭである。難しいステージにイライラしても、一度聴いたら忘れられない楽曲のおかげで「もうちょっとがんばろう」と思えてしまうのだ。ＳＦＣとしては高難易度な本作を影から支えた立役者といえるだろう。
ちなみに紹介した「どくどくタワー」や「とげとげタルめいろ」で流れるＢＧＭもプレイヤー人気が高かったりする。どんな曲か忘れた人は、ぜひまた聴いてみてほしい。遊んだ経験があれば「あ、覚えてる！」と感動すること間違いなしだ。
キャラ性能、ステージの楽しさ、グラフィックやＢＧＭの美しさ……すべてにおいて完成度が高く、一度遊べばいつまでも心に残るゲーム体験を与えてくれる。それが『スーパードンキーコング２』が最高傑作たる理由だ。
ＳＦＣとカセットをまだお持ちのレトロゲー好きな人は、この機会に遊んでみてはいかがだろうか。
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