染谷将太がハマった『耳かき仕事人サミュエル』とは
ーー(笑)堀道広さんの漫画ですね。どこにひかれたんですか?
染谷 主人公はパーカーのフードをかぶっていて、その理由が、敵の仕事人から耳を狙われるからなんです。そこからハマりましたね。
松山 耳からやるっていうルールになっているんだ!
染谷 そう。「耳かきをしてあげる」という状況に敵を追い込まないとダメなんですよ。
松山 なるほどね! 鉄砲を向け合うんじゃなくて、どれだけ相手を安心させて任務をやるか、ということなのか。
ーー実写化されたら……。
染谷 いやもう、やりたいです。原作権はいま空いてるらしいです。
松山 そこまで調べたんだ(笑)。
ーーちなみに今回の『聖☆おにいさん THE MOVIE』では、「ニチアサ」という単語が頻発したり採石場でのアクションシーンがあったりと、往年のヒーロー物のオマージュもあります。
松山 あのシーンはめちゃくちゃ疲れました。
ーー撮影時期は夏だったんですか?
松山 11月に撮影したのですが、ロケ地の採石場は日が当たると暑くて。でも朝はすごく寒かったので温度差がかなりありました。
染谷 昼は日が当たるとものすごく暑くて。でも窪田正孝くんがいるから絶対文句言えなかったけどね。
ーー採石場のシーンにはマーラ役の窪田さんもいましたね。ノースリーブの衣装でした。
松山 あの衣装、動けないしタンクトップだったよねえ。だから窪田くんの前で寒いなんて言えなかった。
ーーアクションシーンではキレよく動かれていましたね。
染谷 練習はけっこうしました、何日も。
松山 半年くらいだっけ?(笑)
染谷 そうですね(笑)。
ーー絶対違いますね(笑)。普段から松山さんがボケて染谷さんがツッコむようなご関係なんですか?
松山 いやいや、ボケてるつもりはまったくないです。
ーー失礼しました(笑)。
松山 イエスとブッダも、ボケたりツッコんだりというより、ふたりがいるから一つの物語として成立できているようなところがあると思っています。僕ら自身もきっとそういう関係性で、寄りかかりながらできたんじゃないかなと。撮影中はいろんなことを共有できましたし、「こうしてみよう」「じゃあそうしますか」という連携で、進んでいきました。染谷くんはコミュニケーションがものすごく取れる方なので、とても助かりましたね。
染谷 「どうしよう」となったときに、松山さんがいろんな提案をしてくださって対策を練って、ふたりで乗り切った場面がすごく多くて、それが楽しかったですね。あと基本的にはバカンスの話なので、松山さんといるととても平和な気分にしてくれるので、すごく楽しかったです。