『HERO』のダウンジャケットに『ラブジェネ』のバッグも…木村拓哉の名作ドラマ「見た!マネした!」憧れアイテムの画像
木村拓哉  写真/ふたまん+編集部

 2019年にTBS系で放送されたドラマ『グランメゾン・東京』の映画『グランメゾン・パリ』が、2024年12月30日に公開される。木村拓哉さん演じるフランス料理シェフの尾花夏樹が、鈴木京香さん演じる早見倫子らとともに、本場パリでアジア人初のミシュラン三つ星を目指して奮闘する姿を描く同作。歳を重ねてもイケメンな木村さんの活躍に、今から期待の声が絶えない。

 さて、木村さんといえばドラマ出演のたびに何かしらのブームを起こしてきた流行発信源的存在でもある。特に90年代は顕著で、「ロン毛」をはじめ、木村さんのファッションスタイルや身に着けるアイテムは頭の先から足の先まで注目されていたといっても過言ではない。そこで今回は、木村さんが火つけ役となったアイテムたちを振り返ろう。

■色褪せないアメカジスタイル『若者のすべて』エンジニアブーツ

 まずは、1994年にフジテレビ系で放送されたドラマ『若者のすべて』から。

 同作は、萩原聖人さん、木村拓哉さん、武田真治さん、鈴木杏樹さん、深津絵里さんらそうそうたる顔ぶれが、悩みながらも懸命に生きる若者を演じた青春群像劇で、Mr.Childrenによる主題歌『Tomorrow never knows』とともに大ヒットを記録したドラマだ。

 木村さんが演じた上田武志は、憂いを帯びた表情やクールな仕草も相まって非常に色気があったキャラ。とかく注目を集めたのが、ロン毛にマッチしていたアメカジファッションである。印象的なのはレザージャケットの老舗・エアロレザーのハーフベルテッド。腰回りが絞られたこのジャケット+リーバイスのジーンズのコーデは、今でも通用する上品なアメカジスタイルだ。

 そして、忘れられないレッドウィングのエンジニアブーツ「2268」。ドラマが盛り上がるにつれ、「2268」はどんどん店頭から消えていく。当時、靴店を周って必死に探し回ったという人も多いはずだ。

 90年代は、藤原ヒロシさんがブラックレザーにホワイトソールのアイリッシュセッター「8179」を着用して空前のアイリッシュセッターブームを巻き起こした時代でもある。木村さんと藤原さんの影響により、その後レッドウイングはアメカジには欠かせない定番ブランドとなった。 

■「ちょ待てよ」も生まれた『ラブジェネレーション』ポーターのタンカー

 続いては、『ロンバケ』に続くキムタク×フジテレビ月9ドラマの人気作、1997年に放送の『ラブジェネレーション』から。木村さんの代名詞的なセリフ(?)「ちょ待てよ」が誕生した作品としても有名な同作は、木村さん演じる広告代理店勤務の片桐哲平が、奔放でちょっとツンデレな同僚・上杉理子(松たか子さん)とぶつかりながらも愛を深めていく王道のラブストーリー。

 そんな『ラブジェネ』生まれのヒットアイテムが、吉田カバンの名作PORTERのTANKER・3WAYブリーフケースだ。肩掛け・手提げ・リュックになる使い勝手のいいこのカバンは、社会人から学生まで多くの男性視聴者から大注目を集め、瞬く間に購入希望者が続出。街はPORTERを持つ社会人で溢れ返った。

 それまで吉田カバンの一般的な知名度はそこまで高くはなかったが、もともとPORTERを愛用していたという木村さんの影響で、この年を機に一躍人気メーカーになっていく。

 ほかには、1990年にローンチされたロレックスの「エクスプローラーⅠ(Ref.14270)」も木村さんが着用していたことで売れに売れた一品だ。当時の価格で40万前後だったが、ドラマの影響で品薄状態が続き、入手困難な時計の仲間入りを果たすこととなる。

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