■攻撃時の顔が怖すぎる「ゼーブル・ファー」

 同じく『聖剣伝説3』のボスキャラでは「ゼーブル・ファー」が思い出深いという人も多いはず。

 物語は後半に入り、主人公たちは、各地にいる神獣たちを次々と倒していく。そんな中、最後の神獣として姿を現すのが闇の神獣ゼーブル・ファーだ。

 見た目だけで言えば、このボスはこれまでで一番怖い。真っ暗な狭い空間の中に、まず悪魔のような顔だけの姿が画面の両側から現れる。その2体の顔を倒した後に本体となる女性のような顔が正面に姿を現し、両側の顔も再生させてしまう。

 その後に放ってくる必殺技が「ヘルサザンクロス」というもの。この必殺技を放つとき、正面の顔は白目をむき、大きな口を開けて「キィヤァァァァァァ!」といった悲鳴のような奇声を発するのだ。

 その形相が、放たれる必殺技の威力も併せて、とにかく怖すぎるのだ。見た目だけで当時の小学生にトラウマを植えつけるには十分すぎるほどであった

 今回は怖かったボスキャラという選定としたため紹介していないが、『聖剣伝説3』では、幽霊船のイベントも相当怖く、二度と行きたくないというプレイヤーの話も聞く。

 明らかに小学生もプレイ対象となる雰囲気のゲームにしておきながら、ところどころで恐怖を与えてくる『聖剣伝説』シリーズ。だが、そういった怖い要素もまた名作として語り継がれる理由のひとつ。プレイできる環境にある人は久々に手にとってみてはいかがだろうか。

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