■歴代ラスボスを一撃で倒す 「仮面ライダーオーマジオウ」
2018年から放送された、平成仮面ライダーシリーズの第20作目となる『仮面ライダージオウ』。奥野壮演じる主人公・常磐ソウゴは、クウガからビルドまでの平成ライダーたちの力を使いこなすジオウへと変身し、過去・現在・未来を救う戦いに身を投じる。
本編では、怪人「アナザーディケイド」との最終決戦で、未来から来たゲイツが討たれたのをきっかけに、ソウゴは「オーマジオウ」に変身。
歴代ライダーたちの前に立ちふさがったラスボス級怪人たちを、たった一撃で葬り去り、世界にあふれる怪人の群れをひとりで圧倒するという規格外の力を見せつけた。
平成ライダーのなかでも強さは極限レベルまで達しており、そのままの状態で全平成ライダーの力を行使できる 。
それに加えて、複数存在する並行世界を含む時空を破壊し、新たな時空を創造するという神のような力まで有する。
一個人が持つ力としてはオーバースペックにもほどがあるが、平成最後の仮面ライダーの最終進化形態に、ふさわしいものだったのかもしれない。
■世界を思い通りに書き換える? 「仮面ライダークロスセイバー」
時代は令和に入り、『仮面ライダーゼロワン』に続く令和2作目となったのが『仮面ライダーセイバー』だ。内藤秀一郎演じる主人公・神山飛羽真は小説家で、仮面ライダーセイバーに変身して戦う。
セイバーは基本の「ブレイブドラゴン」形態を筆頭に、さまざまな形態に変身可能。その中でも、すさまじい能力を持っている最強フォームが「仮面ライダークロスセイバー」形態である。
伝説の聖剣「刃王剣十聖刃(はおうけんクロスセイバー)」によって変身し、刀身には合計10本の聖剣の力が宿っている。
このフォームのセイバーの恐ろしいところは、刃王剣十聖刃の絶大なパワーによって、世界規模の能力を行使したり、世界を書き換えてしまったりすることまで可能という点にある。
このフォームが初登場した「第38章(38話)」では、必殺技「刃王創星斬」を使用。世界を書き換える能力によって破壊された街を新たに創造するという、とんでもない方法で元に戻した。
本編では、飛羽真自身の剣の腕が未熟だったこともあり、相性が悪い相手に敗北する場面もあったが、単純に能力だけ見ると、歴代の最強フォームのなかでもトップクラスの性能といえるだろう。
ずば抜けた能力を持つライダーが登場すると、「もう全部あいつひとりでいいんじゃないかな」と視聴者にツッコまれるのもお約束。それだけ強力な能力を持つライダーが増えたのは事実で、今後の作品では、どんなすごい能力を持ったライダーが登場するのか、ひそかに楽しみにしている人も多いのではないだろうか。