2024年11月14日に、いよいよ発売されるHD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』。当時に思いを馳せ、『ドラクエ』をプレイし直しているファンもいるのではないだろうか。
さて、歴代の『ドラクエ』シリーズの主人公といえば、「はい」「いいえ」の選択肢で会話を進めることが多く、基本的にはしゃべらない。ただ、なかには主人公が話すシーンが作品によって見受けられる。
今回は、そんな無口なドラクエの主人公が言葉を発したレアシーンを振り返りつつ、その時の主人公の心境も考察していこう。
■簡単に玉座を譲ろうとする王様をピシャリ! カッコ良い『ドラクエ1』ロトの子孫
記念すべき第1作目の『ドラクエ1』では、竜王を倒したあとのエンディングでラダトームの王様から歓待を受けた勇者。
王様からは「わしに かわって このくにを おさめてくれるな?」と言われるが、しかし勇者は「いいえ。 わたしの おさめる くにが あるなら それは わたしじしんで さがしたいのです」と、キッパリ断った。
一方的に上から目線で言われたら、ちょっとは考えたくなるのもわかる。それにしても国王の座を即座に蹴るなんて、さすが勇者ロトの子孫だと言える。
その後、ローラ姫を連れて旅立った勇者だが、置いていった王様やこの国はどうなったのだろうか……。
■待ちに待った? 「ぱふぱふ」を受けてご満悦の情けない勇者
『ドラクエ』といえば「ぱふぱふ」である。本作を知らない人からしたら「なんのこっちゃ」だが、シリーズでも有名なので仕方がない。
さて、『ドラクエ2』では、ルプガナの町で教会の裏に「ぱふぱふ」をしてくれるお姉さんがいる。ここで話しかけると「ねえ あたしって かわいい? だったら ぱふぱふ しない?」と、お姉さんは誘ってくるのだ。
そして「はい」を選択すると「ほんと? うれしいわ」「ぱふ ぱふ ぱふ。」から、主人公が「ぱふ ぱふ ぱふ。」と続ける。
勇者の末裔が、こんなセリフをしゃべってほしくないのだが……。後ろで控えているサマルトリアの王子があきれているかもしれない……いや、うらやましがっていそうな気もする。
ちなみに、「いいえ」を選択すると衝撃の事実も明らかとなるが、それはゲームで確かめてほしい。
『ドラクエ3』でも、夜のアッサラームの町で「ぱふぱふ」をしようとする女の子に誘われる。一人だけついてきてほしいと言われ、真っ暗な部屋で「ぱふぱふ」されると「うぷぷぷふ」「こ これは……き きもちいい……」と、漏らす。もはやどうしようもない。
しかし実はこれ、女の子の父親が肩もみをしていただけだった。その快感に思わず感想が漏れてしまったとは、ちょっと情けない気もする。
ちなみに、勇者を2番目に並び替えると仲間の感想を聞きたがり、終わったあとも「どうだった?」などと言っている。いや、困ったヤツだ。女勇者の場合、「いやーねえ ふけつよお」と、軽蔑しまくるのが面白い。