■「ラブラブフラッシュ!」は声に出したいセリフ!?
大陸を発展させて女王を目指すというクリア条件はありますが、実は守護聖様と恋愛関係に発展するのに、大陸を発展させる必要は関係なかったりします。
足繁く守護聖様の執務室を訪ねて話しかけ、ときには外にお誘いしてデートを重ねることで親密度を上昇、そんな積極的なアプローチが重要です。
さらには占いの館で、お目当ての守護聖様との相性をアップさせられるなど、恋愛成就のためには手段を選びません。このときの決めゼリフ「ラブラブフラッシュ!」は乙女ゲームの歴史の中でも、トップクラスで声に出したいセリフだと思います。
やがて親密度が上がってくると、守護聖様のほうからお誘いに来てくれることも。そして親密度が一定以上に達すると、自分から告白ができます。……が、やはり本作の醍醐味は、イケメンな守護聖様のほうから告白されることにあります。
「守護聖様を落とした!」という達成感と、その口説き文句を読むときの気恥ずかしさで、なんとも言えない気分になります。男の自分ですらそうだったので、女性ファンならクラッとくるのも当然でしょう。だてに“ラブラブエンディング”と呼ばれているわけではないのです。
くしくも同じ1994年に発売された『ときめきメモリアル』と『アンジェリーク』は、かたや「ギャルゲー躍進の立役者」、かたや「乙女ゲーの開祖」として、ゲーム史にその名を刻みました。そして『アンジェリーク』から始まった乙女ゲームは、いまや一大ジャンルとして確立されています。
本日で、初代の発売から30周年を迎えた『アンジェリーク』は、9月18日に「Nintendo Switch Online」のラインナップに追加されました。かつてハマった人はもちろん、いまだ未プレイの人や、スーファミ世代ではない人も、これを機に遊んで身悶えてみてはいかがでしょうか。