浜辺美波
浜辺美波 (C)ふたまん+

 花沢健吾さんの人気漫画『アンダーニンジャ』が、主演・山﨑賢人さんによって実写映画化される。現在公開されているティザービジュアルとスーパーティザー映像で、山﨑さんと同じくらい存在感を出しているのが、金髪女子高生姿の浜辺美波さんだ。

 彼女が演じるのは、忍者たちの戦いに巻き込まれるヒロイン・野口彩花。浜辺さんはこれまで数多くの実写化作品に出演しているが、今回の『アンダーニンジャ』でも、彼女の演技が注目されることは間違いないだろう。

 そこで今回は、浜辺さんがこれまで実写化作品で見せてきた名演技の数々を紹介していく。

■互いの思いがぶつかり合う“ママ”との対決シーン『約束のネバーランド』

 白井カイウさん原作、出水ぽすかさん作画の人気ジャンプ漫画『約束のネバーランド』の実写化で、浜辺さんは明るく前向きな主人公の少女・エマを演じた。

 本作の舞台は孤児院だ。ここで育った子どもたちが、実は外に住む世界の鬼の“食肉”として育てられていることを知り、エマを筆頭にその運命に抗おうとしていくダークファンタジー物語。

 一番の見どころと言えば、やはり浜辺さん演じるエマと北川景子さん演じる“ママ”ことイザベラとの対決だった。浜辺さん自身、北川さんのことを「ずっと憧れていた女優さん」と思っていたそうで、撮影中、北川さんの演技に引き込まれて思わず涙があふれてきてしまったことをインタビューで明かしていた。

 そんな2人は、クライマックスで外の世界へとつながる高い塀の上で対峙する。互いの思いがぶつかり合う緊迫感たっぷりのシーンだ。

 「外にはあなたたちが生きられる場所なんてどこにもない」と、外の世界へと行かせまいとするイザベラ、それでもエマは希望を求めて「さよなら ママ」と言い、外の世界に旅立って行くのだ。絶望と希望の狭間で揺れるエマの感情を繊細に表現した浜辺さんの名演技だった。

■ピュアな女子高生姿に、麻雀シーンも『咲-Saki-』

 浜辺さんは、小林立さんの人気麻雀漫画『咲-Saki-』の実写化プロジェクトで、ドラマ、そして映画の主演を果たしている。

 本作で、麻雀に青春をかける清澄高校麻雀部1年・宮永咲を演じた当時16歳の浜辺さん。爽やかなセーラー服姿が非常に初々しかった。

 超人的な麻雀の才能を持つ咲だが、浜辺さんはそれまで麻雀を打ったことがなかったため、本作出演に備えて、打ち方、牌の持ち方、和了役など1カ月以上かけて勉強したという。その成果もあってか、浜辺さんの麻雀シーンは非常にさまになっていてカッコよかった。

 本作は麻雀モノとしてだけではなく、青春ドラマとしても非常に面白い。全国高校麻雀大会出場に情熱を注ぐ女子高生たち。なかでも、浜辺さん演じる咲と浅川梨奈さん演じる原村和の友情模様は、本作の主軸と言っていいだろう。

 インターハイ予選長野県大会決勝・副将戦、エールを送った咲に対し、拳を突き上げて応える原村のシーンは、映画中盤でありながら個人的に本作一番の感動シーンだった。

 ちなみに、本作のオープニングテーマ「きみにワルツ」、劇場版のエンディングテーマ「NO MORE CRY」では、浜辺さんは清澄高校麻雀部の一人として歌声も披露している。気になる人はそちらもチェックしてみてほしい。

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