“ゲマの所業”に“不運すぎる神父”も…これだけは許せない!歴代『ドラクエ』に登場する「やりきれないイベント」の画像
スーパーファミコン『ドラゴンクエスト5 天空の花嫁』パッケージ(編集部撮影)

 HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が、11月14日に発売されることが発表され、盛り上がりを見せている。最新版のPV映像に胸を高鳴らせている往年のファンも多いことだろう。

 国民的RPGと名高い『ドラクエ』シリーズだが、なかにはどうしても許せない展開やイベントがあった。もともとモンスターが出現する世界だけに、凄惨なストーリーがあっても不思議ではない。しかし、プレイヤーとして「それはちょっと……」と思えるものも多かった。

 そこで、これだけは許せない、歴代『ドラクエ』の“やりきれないイベント”を振り返ってみよう。

■多くのプレイヤーを絶望させた…リメイク版では何かと邪魔をしてくる最悪の存在「ゲマ」

 やはり、この敵キャラは外せないだろう。『ドラクエ5』に登場する「ゲマ」だ。オリジナルのスーパーファミコン版も相当だったが、リメイク版でさらに印象が悪くなった。もはやラスボスのミルドラースよりもインパクトが大きく、歴代『ドラクエ』キャラのなかでもひと際目立ったボスキャラだった。

 ゲマの悪行はたくさんあるが、まずは主人公の幼少期、彼の目の前で父・パパスを殺したことが挙げられる。しかも自ら主人公を人質に取り、無抵抗なパパスを部下に攻撃させまくる。痛めつけられるパパスの姿に胸が締め付けられたものだ。

 そして最後はパパスを焼き殺すという何とも無残な仕打ち……。その後、奴隷となってしまう主人公だが、よくグレなかったものだ……。

 ゲマはリメイク版になると、もっと最悪なゲスキャラとなる。結婚して子どもが生まれ、幸せ絶頂のなか、主人公はゲマにより夫婦で石化されてしまうのだ。オリジナル版ではジャミの役目だったが、リメイク版ではゲマの仕業となっていた。

 しかも、ラストダンジョンにおいては、主人公の母・マーサに致命傷を負わせる一撃を食らわせてくる。これが引き金となったようで、最後はマーサも目の前で殺されてしまうのだ。

 何度となく登場してきて主人公たちの邪魔をするだけでなく、その運命を大きく変えたボスキャラ。コイツは間違いなく『ドラクエ』史上、ナンバーワンの悪行キャラといえるだろうな。

■数千年にも及ぶ求婚って…とんでもないストーカーだった?「ミラルゴ」

 次は、『ドラクエ6』での魔術師の「ミラルゴ」だ。コイツは、フォーン城におけるカガミ姫のイベントで登場する。主人公たちに直接悪さをするわけではないが、とんでもない所業をしたことで知られている。

 かつて、イリカという女性に恋をしたミラルゴ。しかし彼女には婚約者がおり、あえなく振られてしまった。すると諦められないミラルゴは鏡のなかにイリカを封印し、数千年ものあいだずっと求婚し続け、彼女の気持ちが変わるのを待ち続けるのだ。

 いやいや数千年って……これってもはやストーカーではないのか。気が遠くなるほどの長い時間、好きでもない男性からの求婚攻撃を耐え忍んだイリカにも驚きだ。

 最後は主人公たちによって助け出され、恋人の生まれ変わりである現代のフォーン王と結ばれて、めでたしめでたし……となる。しかし、その当時の恋人の気持ちを考えると、相当ショックだったに違いない。

  1. 1
  2. 2
  3. 3