■巨大な敵がリアルで怖い! ジャッキーといえばあの名作も面白かった

 本作では、巨大な敵キャラが登場する。画面いっぱいに登場する一つ目で紫色のボスキャラは、インパクト大の強敵だった。PCエンジン版では瞬きする様子が妙にリアルで怖い。しかも両手で挟み込もうとしてくるし、尖った鋭い爪に恐怖心が煽られた。

 ファミコン版では片手ずつしか出現しないものの、初見だとびっくりしたものだ。だが、これだけインパクトがあるのに、コイツは実はラスボスではない。ラスボスも蜘蛛みたいなビジュアルで気持ち悪かったな……。

 さて、ジャッキーのゲームといえば大ヒットした名作、ファミコン版の『スパルタンX』(1985年)を思い出す。アーケード版はアイレムだが、ファミコン版は任天堂から発売された。

 主人公・トーマスとヒロイン・シルビアが映画と同じ名前だったが、内容はまったく違うものだった。ゲームの主人公はあくまでトーマスで、ジャッキーではない。しかし、ゲームのパッケージは“まんまジャッキー・チェン”だったので、ジャッキーのファミコンゲームといえば、こちらをイメージする人のほうが多いかもしれない。

 もちろん、ゲーム内容も当時としてはとても面白かったので、筆者もよく遊んでいたものである。

 

 70歳を迎えたジャッキー・チェン。筆者にとっては、青春時代に一番よく見た映画スターで、とりわけ思い入れがある。ちなみに映画館・レンタルビデオ・地上波・動画視聴サイトを含めて、ジャッキー映画の作品は繰り返し50作ほど見ているはずだ。

 正義が勝つという分かりやすい展開も気持ちが良く、アクションやスタントだけでなく、コミカルさを取り入れているのがジャッキー映画の見どころだと思う。また見たくなってきてしまったな……。

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