■演者として互いを高めあったまさに良き“ライバル”…『戦国BASARA』林遣都、武田航平

 2005年にPS2用ソフトとしてカプコンから発売された『戦国BASARA』は、スタイリッシュにアレンジされた戦国武将たちを操作し大軍を撃破していくアクションゲームだ。本作は誰しもが知る戦国武将や歴史上の人物を大胆にアレンジしており、豪快かつ破天荒な演出で多くのプレイヤーを魅了した。

 続編はもちろん、アニメや舞台といったメディア展開も続いている人気シリーズだが、2012年には実写版ドラマ『戦国BASARA ーMOONLIGHT PARTYー』が放送されている。

 原作のゲーム同様、数多くの戦国武将が登場する本作。主人公として活躍するのは二人の武将、伊達政宗と真田幸村だ。良きライバルとしてシリーズを通して活躍する人気キャラクターたちだが、ドラマ版では伊達を俳優の林遣都さんが、そして真田を俳優の武田航平さんがそれぞれ演じることとなった。

 本作では戦国武将を演じることから刀や槍を操ってのバトルシーンも多く、数々のアクションシーンに苦心したという。とくに本作ではアレンジされた特殊な衣装を身に纏った状態で豪快なアクションを求められる場面も多く、過酷な撮影現場だったことを当時のインタビューで明かしていた二人。その一方、声の張り方や得物を使ったアクションなど、新たな演技を開拓する良い機会となったようである。

 原作の伊達と真田の関係性同様に、お互いを良きライバルとして高め合い続けた俳優たちの演技は必見だ。

 

 ゲームの実写化作品では数々のイケメン俳優たちがキャラクターに扮し、二次元の存在を三次元の世界に具現化している。彼らがスクリーン上で見せる実写版ならではの活躍を、ぜひご自身の目で確かめてみてほしい。

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