■片桐彩子と訪れる「プラネタリウム」での一コマ
最後に紹介するのは、片桐彩子との名シーンだ。彼女はお団子ヘアが特徴的な可愛らしい女の子。芸術的才能に恵まれ、卒業後はパリに留学する。また、会話の端々にルー大柴風の英語を交える彼女は、どこかユニークで魅力的なキャラクターだった。
そんな彩子とカラオケデートすると、印象的なシーンがある。なんと、PS版以降の移植作品ではボイス付きで彼女は歌ってくれるのだ。スピンオフ作品『ときめきメモリアル ドラマシリーズ Vol.2 彩のラブソング』でもバンドのボーカルとして活躍している描写がある彼女は、歌が上手く、音楽的センスも抜群。普段の彩子とはちょっと違った表情が見られる、印象的なシーンとなっている。
また、プラネタリウムでのデートでは、うたた寝をして肩に寄り添ってくるという、男子なら誰もが憧れるシチュエーションを実現してくれる。「う、ううん。むにゃむにゃ…君、大好きよ。」と寝言(?)をつぶやく姿も愛らしい。
PCエンジン版の発売以降、多くの機種に移植され人気となった『ときめきメモリアル』。プレイステーション版以降の作品で収録された隠れキャラ「館林見晴」とのデートも名シーンのひとつだろう。通称「222イベント」や「最初で最後のデート」と呼ばれるもので、彼女とは高校3年間を通して1度だけデートができる。非常に条件が難しいが、彼女とのデートは一見の価値がある。
発売から30年経てなお、多くのファンに愛され続けている『ときめきメモリアル』。大人になった今でも、ヒロインたちの名シーンに心を奪われている。