■元祖おしゃぶりイケメン『幽☆遊☆白書』のコエンマ
90年代に爆発的なヒットを記録した、冨樫義博氏の『幽☆遊☆白書』に登場するコエンマ。彼は霊界を仕切る閻魔大王の息子で、実年齢は700歳以上だが、見た目は2〜3歳ほどの幼児である。
トレードマークは、おしゃぶりと「王」「Jr.」と書かれた大きな帽子と糸目。おしゃぶりを咥えたまま器用に話し、大きな椅子に座って部下に指示を出す姿は何とも可愛らしかった。
そんなコエンマだが、人間界に出向く際は浦飯幽助とさほど背格好の変わらない青年バージョンに変身する。やはり、人間界では人目があるので、幼児のまま動き回るのは難しいのであろう。
しかもこれが超イケメンで、糸目は切れ長のクールな目になり、爽やかなストレートヘアに変化しているのだ。だが、額に「Jr.」の刻印があり、おしゃぶりはしたまま。そのせいで、少しとぼけたイケメンになっていた。
なお2023年末にNetflixで配信となったドラマ版では、町田啓太さんがスタイル抜群の大人コエンマを演じているが、赤ちゃんVer.の実写コエンマを見てみたいファンも多かったのではないだろうか。
■三段階変化でどんどんイケメンになる『家庭教師ヒットマンREBORN!』のランボ
最後は、天野明氏の『家庭教師ヒットマンREBORN!』に登場したランボを見ていきたい。彼は、ボヴィーノファミリーに所属していながらボンゴレファミリー10代目ボス・沢田綱吉の雷の守護者でもあるという殺し屋だ。
年齢は5歳で、人間の幼児サイズの牛に見えるものの中身はちゃんとした人間。なかなかに自我が強く周囲を振り回すことも多いが、外見が可愛くてどこか憎めないキャラだ。
ランボは「10年バズーカ」という未来の自分と5分だけ入れ替わる武器を持っている。それを使い、15歳になったのが”大人ランボ”と呼ばれる姿だ。大人ランボは可愛い5歳児の姿から一変して179センチと高身長になり、いつも片目を閉じていてたれ目、ゆるふわパーマヘアという、どことなく気だるい雰囲気のイケメンになる。
さらにこの15歳のランボが「10年バズーカ」を使うと、25歳の青年ランボに変身する。レヴィ・ア・タンとの戦いで登場した青年ランボは、184センチとさらに身長が伸び、色気も増し増し。さらにこれまでとは比べものにならないほど戦力も上がっている。
今回紹介したキャラたちのように、急に大人に変身するキャラの多くは子どもの姿が可愛く描かれているため、イケメンな大人の姿とのギャップにグッときてしまう。可愛いとカッコいいを兼ね備えているなんて、ある意味最強ではないだろうか。